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熊谷で「本の通帳」 読む本記帳し貯める、市内4カ所へ

熊谷染型紙をモチーフにしたデザインと熊のイラストがポイント。「本の通帳」を紹介するスタッフ

熊谷染型紙をモチーフにしたデザインと熊のイラストがポイント。「本の通帳」を紹介するスタッフ

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 借りた本のタイトルを預金通帳のように印字する「本の通帳」サービスが現在、熊谷市内4つの図書館で行われている。

ATMのように通帳を差し入れて記帳する「本の通帳」サービス

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 図書館内の専用機械に通帳を入れると、利用者番号と連動して本を借りた日付と本のタイトル、著者名、定価が記帳される。見開き1ページに24冊分、最大336冊分まで記録できる。

 通帳は横幅14センチ、縦8.7センチで銀行の預金通帳と同サイズ。デザインに熊谷市の伝統工芸品「熊谷染」の型紙をモチーフにした「麻の葉と桜」を採用し、市のマスコットキャラクター「ニャオざね」の生みの親でイラストレーターの「ことな」さんが描いた熊のイラストがポイントになっている。

 熊谷市は読書活動推進活動の一環として15歳までを対象に、2014(平成26)年から手書き用の「読書通帳」を配布。2017(平成29)年からは記録シールを通帳に貼り付けるようになった。本年度のシステム更改で「本の通帳」専用機械を熊谷図書館、大里図書館、妻沼図書館、江南図書館の4カ所に導入し通帳も一新。5月28日から配布し、訪れた小学生や親子が通帳記入する姿があるという。

 熊谷図書館管理サービス係児童書担当の清水彩乃さんは「通帳を振り返って本を思い出したり、記録を貯める目標にしたりと、本の通帳をきっかけに図書館を利用してもらいたい」と笑顔を見せる。「読書の楽しみにつながれば」とも。配布対象は15歳までだが、年齢にかかわらず希望者に無料配布している。清水さんは「初めての方はスタッフまで声をかけてもらえれば、通帳の作り方もお伝えする」と話す。

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