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深谷の小学生がキャリア教育 卒業生のテレビディレクターに学ぶ

テレビ局の仕事について「生の声」を聞く児童。終始、目を輝かせていた

テレビ局の仕事について「生の声」を聞く児童。終始、目を輝かせていた

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 深谷市立深谷小学校(深谷市西島)で2月7日、卒業生でテレビディレクターの新島健さんを講師に、キャリア教育「自分自身の未来に向かって」が行われた。

教壇に立つ新島さん。現在ニュース番組の制作に携わる、同校卒業生

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 5年生社会科の学習「未来とつながる情報」の一環で、児童らは「情報の重要性」と「仕事=働くこと」について学んだ。

 自己紹介の後、「みんなはテレビとユーチューブ、いつもどっちを見てる?」と子どもたちへの問いかけから始まった特別授業。新島さんは図や写真を使ってテレビとユーチューブの違いを説明し、情報番組はどうやって作っているかを解説。情報の集め方や取材・編集方法など、番組ができるまでのことや正しい情報を発信する重要性、作る人の思いを話した。児童たちは「100人ものスタッフが番組制作に関わっている」と聞いて驚き、互いに顔を見合わせ、「番組開始24時間前に出勤している」という話には教室内からどよめきが起こっていた。

 新島さんは「テレビディレクターの仕事は時間が長いしやることも多い。意外と大変」としながらも、「仕事を通じて多くの人に自分の考えや思いを伝えられる」とやりがいを話し、「いろいろな人に質問したり話を聞いたりするので、いろいろな人の人生を知る機会に恵まれている。人としての幅が広がった」と仕事の魅力を話した。

 幼い頃からサッカーが好きで小学生の頃はサッカー選手を目指していたという新島さん。「大きくなるにつれて選手は難しいと感じるようになった。それならサッカーを伝える仕事がしたいと考えた」と学生時代を振り返る。大学卒業後、テレビの制作会社に就職。経験を積み、FIFAワールドカップカタール2022では現地取材を担当した。新島さんは「念願だったワールドカップの仕事ができた。これまでで一番楽しかった。夢がかなった」と笑顔を見せた。「みんなも夢を持ち続けてほしい。やりたいことを言い続ける、口にすることが大切」と話す。自身の経験と合わせ、「自分の夢を知った周囲の人が助けてくれる。アドバイスをくれる。情報も集まってくる」とも。

 授業後半には質問タイムが設けられ、児童から「有名人には会える?」「ナニワ男子と話したことありますか?」「休みっていつですか?」「作ってみたい番組は?」といった仕事の楽しさや面白さについての質問のほか、「お給料はいくらもらってますか?」「いま、お金持ちですか?」など子どもならではの素直な質問が飛び、新島さんは授業終了間際まで質問に答えていた。

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