
熊谷地方気象台が3月27日、桜の開花を観測したと発表した。
菜の花と会話するように、少しずつ咲き始めた桜(ソメイヨシノ)
桜の開花は、熊谷桜堤の桜(ソメイヨシノ)の標本木が5、6輪開花した状態になることで発表される。3月27日の開花は昨年(3月31日)より4日早く、平年(3月27日)と同じ。
熊谷桜堤は「日本さくらの名所100選」に選ばれた桜の名所。約2キロにわたって植わる約500本のソメイヨシノと、荒川土手を一面覆うように咲く菜の花とのコントラストが楽しめる。菜の花はいま、満開の見頃を迎えている。
27日15時すぎ、荒川土手を散歩する人たちは、花開いた桜の木の前で立ち止まって撮影したり、花の数を数えたりして開いた桜を見守っていた。毎日、桜の様子を見に来ているという市民は「今日はきっと開花宣言があると思っていた」「去年は、菜の花が終わってから桜が始まったという感じだったが、今年は一緒に楽しめそう。息ぴったりだ」と話していた。
26日から始まった熊谷市観光協会主催の「熊谷さくら祭」は、4月8日までぼんぼりの設置と夜桜とライトアップ(18時~21時)、露店の出店がある。4月3日、4日、5日は熱気球体験搭乗も予定する。荒川河川敷臨時駐車場(平日無料、土曜・日曜は有料)を設けて混雑緩和を図っている。
開花から満開(八分咲き)になるまでの期間が比較的短く約1週間とされるソメイヨシノ。いよいよ熊谷の花見シーズンが始まる。