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熊谷から秩父へ蒸気機関車「SLパレオエクスプレス」 今季も運行始まる

「ファーストラン」のヘッドマークと、日章旗を掲出したSLパレオエクスプレス

「ファーストラン」のヘッドマークと、日章旗を掲出したSLパレオエクスプレス

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 秩父鉄道で4月19日、蒸気機関車「SLパレオエクスプレス」の運行が始まった。

特設カウンター「SL PALEO BAR」

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 例年、桜が咲く時期から秩父夜祭の頃まで運行する蒸気機関車。2023年で運行35周年を迎え、2024年には製造80年で「傘寿」を祝うなど、長年にわたって活躍してきた。老朽化の影響で例年以上に検査、修復が必要として昨シーズンは11月17日に最終運行を終えており、この日が5カ月ぶりの運行となった。

 当日朝、熊谷駅のホームは、SLの停車位置を予想してスマホやカメラを手に待ち構えるファンが詰めかけ、10時5分にSLが入線すると、いくつものシャッター音が重なり、正面に掲げる日章旗と、「ファーストラン」と書いた限定ヘッドマークをカメラに収めようとする人の姿があった。秩父鉄道運輸課の石川菜摘さんは「SL検査の都合で例年より運行開始日が遅くなったが、無事にファーストランの日を迎えられた。多くのお客さまにSL列車の旅を楽しんでほしい」と笑顔を見せる。

 12系客車の車内は、今シーズンから無料Wi-Fi環境を備えたほか、4号車の一部を改装して特設カウンター「SL PALEO BAR」を開設。車内を移動するワゴンでは販売が難しかったグラス(コップ)での提供が可能になった。当日カウンターを利用したという男性は「お酒をグラスで飲めるのはいい。ウイスキーをロックで飲んだ。次は白ワインにしようか」と楽しんでいる様子だった。

 今季運行は12月7日まで。土曜、日曜、祝日を中心に合計89日の運行を予定する。熊谷駅から三峰口駅間を1日1往復する。全車指定席で、乗車区間の普通乗車券とSL指定席券(片道=駅窓口1,100円、SL予約システム1,000円)が必要。

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