
ジャパンラグビーリーグワン「埼玉パナソニックワイルドナイツ」の山沢拓也選手、竹山晃暉選手とチーム関係者が6月9日、小林哲也熊谷市長に今シーズンの結果を報告した。
熊谷市・埼玉県を活動拠点とする埼玉パナソニックワイルドナイツは、リーグ2位でプレーオフトーナメントに進出。これまで3シーズン連続で決勝に進出していたが、初めて決勝進出を逃し、今季4位の結果となった。
当日は、山沢選手と竹山選手、パナソニックスポーツの久保田剛社長、粟屋悟ゼネラルマネジャー、木川隼吾主務兼スクマムコーチが訪れ、小林哲也熊谷市長に今季の結果を報告した。
久保田社長は「たくさんの応援ありがとうございました。結果は、我々の目指す所には届かなかったが、この悔しさを糧に成長し、来季は決勝進出と優勝カップの熊谷凱旋を果たしたい」と強い決意を示し、「リーグワンとしては4年、(チームが)熊谷に来て5年、熊谷に戻るとホッとする。ホームタウンとしての一体感や安心感が年々強まっている、地域の応援が選手たちの大きな力になっている」とホームへの感謝を伝えた。
「チーム力もだが、個々の力も今このチームに必要だと思っている」と話す竹山選手。「3位決定戦が終わって次の日の決勝を見て(悔しくて)翌日からトレーニングを始めた。それは、本当にこのチームにもっと貢献したい、発揮したいという気持ちがあるから。他の選手、若い選手にそういう姿を見せることがチームをこの先も強くしていくと思う。堀江さんをはじめベテラン選手の方々が最後まで残って努力していた姿は今も目に焼きついている。若手が付いていきたい、ああいう選手になりたいと思ってもらえるような関係性にしていきたい」と意気込む。
山沢選手は「けがもあって今季あまり試合に出られなかったのですごく悔しい。けがをしない努力を最大限して、たとえけがをしてもチームに貢献する姿勢を後輩に伝えていきたい」と話す。「個人として良くなれば結果的にチームも良くなる。団結力や絆を強くして、試合中にどれだけチームのために体を張れるかや、走れるかというところはすごく大きな所だと思うし、今はそこが勝敗につながる。来シーズンはもっと良くしていきたい」とも。
小林市長は「ベテランの引退やけが人が出る中で本来のポテンシャルを引き出しきれなかった面もあるかもしれないが、他チームの戦力強化も進む中、熊谷での無敗は誇り。今後もできる限りの応援を続けたい」とエールを送る。選手たちが熊谷市内で市民と交流し、地域のスターとして親しまれていることにも触れ、「街なかで選手を見かけることが増えてうれしい。来季のさらなる活躍を楽しみにしている」と期待を寄せる。