
レストラン「INASUN TABLE(イナサンテーブル)」(深谷市稲荷町、TEL 048-598-4483)が6月26日、オープン7周年を迎えた。
深谷市出身の上村功さん、沙織さん夫妻が2018(平成30)年にオープンした同店。功さんはこれまで、和食やイタリアンなど長年料理人として腕を磨き、地元に出店。家族連れや幅広い層が利用しやすい地域密着型のカジュアルレストランとして営業を続けてきた。 席数はテーブル席24席。店名は、INA(稲)とSUN(太陽)を組み合わせ、「季節の食材を生かした料理でおいしさと元気を提供したい」という思いを込めた。
看板メニューは「キューバライス」(1,000円~)。ご飯にトマトソースと目玉焼きをのせたスペイン料理 「Arroz a la Cubana」をベースに、トマトソースの代わりにスパイスを効かせた自家製チリコンカンを使う。サラダやピクルス、トルティーヤ、ハラペーニョを混ぜて食べることで、酸味や辛み、香ばしさが加わり、複雑な味わいが楽しめるという。このほか、「もっと野菜が食べたい」人向けに、野菜をふんだんに使った「ベジ増しキューバ」(1,280円)や、ベーコンとガーリックを加えたボリューム感が売りの「BGMキューバ」(1,250円)など、地元食材を生かしたトッピングもある。
かんきつをアクセントにジューシーなローストポークと2種類のチーズ、自家製ピクルスをカリッと焼き上げたパンで挟んだ「キューバサンド」(950円~)や深谷野菜を使った季節のパスタ、ピザのほか、おかずとライス、サラダのワンプレート(ランチはスープ付き)やテイクアウトの総菜類などもそろえる。
地元農家とのつながりを大切にし、旬の野菜や深谷ねぎ、とうもろこしなどを直接仕入れてメニューに取り入れている。功さんは「お客さまの中には生産者の方もいる。採れたてを持って来ていただいたり、直接買い付けたり。新メニューを試してもらって、『もうちょっとこういう方が良かったな』とか『おいしかった。これいいね』とか率直な意見がもらえるのも深谷ならでは」と話す。
オープン7周年を迎えて「毎週2人で来てくれるお客さまやご夫婦で来ていた方がご家族で来店されるなど、オープン当初から良く使っていただいて、毎回『ありがたいね』って言いながらここまで来られた」と沙織さん。功さんは「コロナもあってだめかなと思った時もあったけど、本当にお客さまに支えられている。コロナが空けて、お客さまの楽しそうな顔が見られて良かったし、店に来てくれることがやっぱりありがたい。今後もお客さまが居心地よく過ごせる食堂を目指して、地元の食材や人とのつながりを大切にした店づくりを続けていければ」と話す。
営業時間は、ランチ=11時~14時、ディナー=18時~21時(月曜・火曜はランチ営業のみ)。日曜定休。