
熊谷のテイクアウト専門店「Lickchan Base」(リックチャンベース)(熊谷市市ノ坪、TEL 048-580-5310)が7月20日、オープン1周年を迎えた。
三重県産「一志ポーク」や熊谷産米を使うタコライスとアサイーボウル
水色のコンテナハウスでタコライスなどをテイクアウト販売している同店。フードロスをなくしたいと、発芽ニンニクの水耕栽培を手がける中村潤さんが規格外のニンニクを使った料理を提供している。コンセプトは「90年代の海の家」で、出身地の三重県で見ていた海の家を再現したという。タコライス発祥の地・沖縄をよく訪れては食べ歩き、自宅で理想の味を研究するほどのタコライス好きが高じて出店した。店名は「ガーリック」の「リック」を付けたオリジナルキャラクター「リックちゃん」に由来する。知人から勧められたニンニクの水耕栽培に携わって約10年。「一度は農家をやめようと思ったが、お客さまの声に励まされ自分で店を開くことにした」と振り返る。
メニューは、「Lickchanタコライス」(850円)、「Lickchanキーマカレー」(750円)、「オリジナルしょうが焼き」(850円)、「アサイーボウル」(950円)のほか、ラムネや「ブルーハワイ」などのドリンクも用意する。タコライスのテーマは「一年中食べたくなる」。発芽ニンニクを使い隠し味はショウガ。ひき肉は三重県産の豚肉を店内でひく。合いびき肉は使わない。レタスは歯応えのある部分を手でちぎり、酸味が強いトマト、大き目にカットしたナスなどをオリジナルソースでまとめている。
中村さんは「ニンニクを水耕栽培で発芽させた発芽ニンニクは、芽や根も食用。通常のニンニクよりも栄養価が高く、特にミネラル分が豊富で、鉄分、亜鉛、カルシウムなどが多く含まれている。全ての食事メニューに刻んだ発芽ニンニクを使っている。臭いを気にする人もいるがわずか」と話す。
1年間を振り返り、中村さんは「市街地から離れているのに、当店まで買いに来てくれありがたい。いろいろな人に支えてもらった」と話す。「発芽ニンニクがあまり知られていない上に、タコライスも高齢のお客さまから『タコが入っているのか?』と聞かれるほど、まだ知られていない。知ってもらうきっかけになれば」とも。
営業時間は11時~14時(土曜・日曜は19時まで)。月曜定休。