閉園する深谷市仙元山公園遊園地「わんぱくランド」の最後を締めくくる「Grand Finaleわんぱくランド」が3月28日・29日、開催される。
「わんぱくランド」は、1974(昭和48)年建設の深谷市民プール跡を活用し、1997(平成9)年に遊園地として生まれ変わって以来、地域の子どもたちの遊び場として、親子三世代が集う身近なレジャースポットとして親しまれてきた。
長年市民に愛されてきた一方で、建設から52年となる建物や設備の老朽化が進み、耐震性や災害時の安全確保、維持管理の負担が大きな課題となったことから、深谷市は公共施設適正配置計画に基づき、2026年3月31日をもって閉園する方針を決定。 当初閉園セレモニーの計画はなかったが、市民の声から「フィナーレイベントを」と機運が高まったという。
深谷市役所都市整備部公園緑地課の課長補佐・今井淑智さんは、議会や市民から寄せられた思いを受け止め、「市民プールから数えると52年、わんぱくランド開園から29年、長く親しまれてきた遊園地としての歴史に、笑顔で幕を閉じたい」と企画に踏み切った。
2日間行う「Grand Finale」の初日は、「子どもたちが主役の日」とし、電動カーや変わり種自転車の体験イベント(事前申込制)や、市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」になりきる記念写真、キッチンカー出店など。2日目は、わんぱくランドで育った世代や保護者に向けたプログラムが中心となる。コースに描いた下地に色を塗る「塗り絵」企画やビアフェス、「ゆったり過ごせる空間を用意する」という。イベントステージでは、思い出を語り合うトーク企画「わんぱくサミット」やフラダンス、音楽ライブ「わんぱくロック」も予定するほか、会場では、両日を通して「ゴールドサーカス」がイベントを盛り上げる。
市役所によると、わんぱくランドは平成26~27年には年間約14万人が訪れるなどピーク時には多くの家族連れでにぎわい、近年もコロナ禍からの回復が見られた。今井さんは「無料で気軽に出入りできる遊び場として支持され続けてきた。設備を直し直し使ってきたが、安全第一で判断せざるを得ない時期が来た。変わり種自転車やバッテリーカーなどは修理や入れ替えを重ねてここまで続けてきた」と現場の工夫と愛着をにじませる。
今井さんは「これまで遊びにきてくださった皆さんに、『最後のひと時』を過ごしてもらえる場にしたい」と話す。「長年の思い出を振り返りながら、未来の遊び場へとバトンを渡す場でもある。子どものころ通っていた大人の方も、初めて来るご家族も、三世代で足を運んでほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は9時~17時。29日は18時まで。入場無料。