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熊谷うちわ祭に「浴衣お直し隊」現る たすき掛け、浴衣姿の来場者サポート

祭りのメインストリートを歩いて回る「浴衣お直し隊」

祭りのメインストリートを歩いて回る「浴衣お直し隊」

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 「熊谷うちわ祭」が開催された7月21日・22日、祭りのメインストリートで浴衣の着崩れを直すボランティア「浴衣お直し隊」が活動を行った。

手持ちの帯を直し、飾りも提供する

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 「着崩れてしまった浴衣姿の方をどうにかしてあげたい」と、市内の呉服店「きものこすぎ」(熊谷市上之、TEL 048-520-2436)が協力者を募り2011(平成23)年に始めたボランティア活動。祭りのメインストリートである国道17号沿いの印刷会社「ピーアイピー」内に着付けスペースを設け、無料で着崩れた浴衣を手直しする。これまでに500人以上の浴衣を直してきた。

 隊員は鮮やかなピンクの地色に「ゆかたお直し隊」と白い文字で記したたすきを掛け、祭りの中を歩いて気になる来場者に声を掛ける。お直し会場前にはのぼり旗が掲げられているが、直接訪れる人は少なく、大半は隊員らが声を掛けて連れて来るという。2日間で延べ18人の隊員が活動し、来場者62人が利用した。

 利用者は中高生を中心に就学前の子どもや家族、毎年利用するリピーターもいる。着崩れを気にしている来場者にさりげなく声を掛け、中高生と目が合えば「もし困ったときは来てね」と場所を紹介しておく。隊長の水野路子さんは「帯が緩くなってしまったと自分で分かる場合と、着崩れてしまったことに気が付かない場合がある」と話す。「『浴衣を着て出掛けたい』という気持ちを大切にしたい。着崩れが不安になっても直せる場所があると知ってもらい、安心して浴衣を着て出掛けてほしい」とも。

 成型された帯「作り帯」が流行し、浴衣が手軽に着られるようになったものの着物や浴衣のことを知る機会がない人も多い。ボランティアを企画した小杉治さんは「着物や浴衣を日常的に着ることは難しいかもしれないが、着て出掛けることのハードルを下げて、興味を持ってもらうきっかけになれば。活動を通じて着物好きを増やしたい」と笑顔を見せた。

 次回は今月27日・28日、「行田浮き城まつり」での活動を予定している。

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