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熊谷で「御縁日イベント」 月待ち講にならい集い語り合い、オープン1周年で

昨年行われたスターティングイベントの様子

昨年行われたスターティングイベントの様子

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 民家の蔵と倉庫を利用したギャラリーとイベントスペース「二十二夜(nijuni-ya)今と昔を重ねる処」(熊谷市中西)が8月24日、オープン1周年を記念して「御縁日イベント」を開催する。

二十二夜様、如意輪観音(にょいりんかんのん)の御堂

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 店名の「二十二夜」は古くからの民間信仰「二十二夜様」に由来、「月待ち講」ともいわれる。敷地内には女性の結婚や出産子育てなどにご利益があるとされる如意輪観音(にょいりんかんのん)の御堂があり、毎年旧暦の7月22日には人々が集まって飲食を共にしながら経などを唱え、月を拝み、幸せを願う行事が根付いている。

 オープン以来さまざまなイベントを企画してきた同スペース、当初ギャラリー及びイベントスペースとして貸ギャラリーなどをメインに考えていたが、イベントを企画するうち「地域の歴史や文化を共に学ぶ場」として方向性が見えてきたという。

 「個人で保有していた掛け軸の公開イベントがきっかけだった」と話すのは店主の青山延子さん。「祖父の時代と現代とを結びつけるイベントだった。作品を超えて、作者を共通点に人と人とをつなげることができた」と振り返る。今回は1周年を記念して「江戸時代から伝わる『月待ち講』をそのままに人々が集まり、語り合えるイベントを」と企画、地域の人だけでなく老若男女問わず参加を呼び掛ける。

 当日は「如意輪観音」の話やハーモニカの生演奏、学芸員の講演「月の神秘と人々の暮らし」があるほか、地元店が出店し、ところてんや熊谷銘菓「五家宝」、妻沼地域の名物「聖天寿司」、焼き鳥、焼きそば、コーヒーなど飲食販売も行う。

 青山さんは「皆さまのおかげで二十二夜は一年を迎えられた。この一年応援してくださった方々に心から御礼を申し上げたい。歴史と文化に触れ、音楽を楽しむゆったりした一日を分かち合えれば」とほほ笑む。

 開催時間は11時~17時。入場無料。

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