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熊谷ラグビー場で学生応援「のびのび演奏撮影会」 部活の思い出づくりに

全ての参加者に入り口で検温と手指の消毒、一人一人座席の間隔を空け、座席の間を透明シートで区切るなど感染予防対策を取りながら行われた

全ての参加者に入り口で検温と手指の消毒、一人一人座席の間隔を空け、座席の間を透明シートで区切るなど感染予防対策を取りながら行われた

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 熊谷市の中高音楽部と吹奏楽部を応援する企画「ラグビー場で、のびのび演奏撮影会」が8月1日、熊谷ラグビー場Aグランド(熊谷市上川上)のメインスタンドで開かれた。主催は熊谷ラグビー合唱団。

市内中学校高校の音楽部、吹奏楽部の学生をはじめ企画に賛同する近隣団体やグループも参加した

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 新型コロナウイルスの影響で定期演奏会や音楽コンクールなど発表の場がなくなっている学生に仲間と思い切り演奏する機会を提供しようと企画。昨年ラグビーワールドカップ(W杯)で出場国の国歌を歌う「国歌を歌っておもてなし」を市内で広めた「熊谷ラグビー合唱団」が主催。市内外に賛同を募ったクラウドファンディングは目標金額をはるかに上回る支援が集まった。

 当日は市内中学校高校の音楽部や吹奏楽部、合唱部の学生をはじめ、企画に賛同した近隣団体やグループなど総勢86人が集まり各学校、楽器ごとに割り振られた座席でグランドに向かって演奏。学校として参加した市立玉井中学校吹奏楽部、県立熊谷高校音楽部がそれぞれ楽曲を披露した後、全員で「宝島」「熊谷市歌」「パプリカ」を合奏合唱した。1曲目こそ「久しぶりで音が出ない」「緊張する」と初めての音合わせに戸惑うメンバーもいたが、大きく手を広げて手拍子をしたり「曲の最後で楽器を上げてポーズしよう」と声を掛け合ったりして、演奏する空間自体を楽しんでいる姿が見られた。観覧した保護者や関係者らから演奏ごとに拍手が送られた。

 新型コロナウイルスの影響で、部活動の大きな目標だった演奏会が中止になってしまったという高校3年の女子生徒は「目標がなくなって途方に暮れていたが、こんなに広い場所で演奏できてうれしい」と話し、中学2年の女子生徒は「大勢で演奏することができて楽しかった。グランドに音が響いて返ってくる音を聞いて感動した」と話した。ママさんブラス「くまぴよ隊」隊長の笠松典子さんは「学生の演奏と歌声を聞いたら思わず泣けた。自分も楽器を出して演奏したのは5カ月ぶりで演奏しながら感極まってしまった。本当に楽しかった」と話していた。

 会場では有志によるドローン撮影、録音、写真撮影が行われた。「部活動の思い出」として参加者に共有する。

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