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鴻巣「フラワーラジオ」前に焼き芋自販機 隣には冷凍ギョーザ自販機も

商品と専用缶を手に「売り上げの一部は障がい者就労支援活動に活用します」と百合川さん

商品と専用缶を手に「売り上げの一部は障がい者就労支援活動に活用します」と百合川さん

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 コミュニティーFM放送局「フラワーラジオ」(鴻巣市東)前に現在、「焼き芋自動販売機」が設置されている。

専用缶から商品を取り出し、缶を自販機横のカゴに返却する

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 障がい福祉サービス事業所「夢工房翔裕園」(下谷)が管理運営している同自販機。焼き芋に使うサツマイモは販売時期により異なるが現在は「紅はるか」。価格は500円。150~160グラムのサイズの物を2本、真空パックして冷やした「コールド」と温めた「ホット」の2種類を用意する。専用缶から商品を取り出し、缶を自販機横のカゴに返却する仕組み。

 障がい者の経済的自立支援事業の一環として「農福連携」を進める同園では、運営する観光福祉農園「元気ファーム」で収穫した野菜を直売所で販売したり、ハウス内でイチゴ狩りができる「いちご農園」を開いたり、就労支援を目的に「生餃子(ギョーザ)専門店・元気餃子」(下谷)をオープンさせたりするなどの取り組みを展開している。

 同事業所スタッフの百合川祐司さんによると、サツマイモ栽培をきっかけに、九州の企業が「焼き芋自販機」の設置を進めているとネットで知り、面白いと思い設置を決めたという。同自販機を手掛ける和光産業(宮崎県延岡市)によれば現在「焼き芋自販機」は全国に23台、埼玉県内に3台。

 百合川祐司さんは「『生餃子専門店』の冷凍ギョーザ自販機の隣に設置した。『一風変わった自販機』に興味を持ってもらうことで私たちの活動を知ってもらい、社会とのつながりを広げていきたい。現在、商品の焼き芋は加工品を仕入れているが、将来は当園のサツマイモを使った焼き芋を販売していきたい」と意欲を見せる。

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