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熊谷・夏のシンボル「大温度計」撤去 ふっかちゃんも見守る

渋沢栄一シルクハット風帽子と新1万円札バッグの装いで登場したふっかちゃんと大温度計撤去の様子

渋沢栄一シルクハット風帽子と新1万円札バッグの装いで登場したふっかちゃんと大温度計撤去の様子

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 熊谷の「夏のシンボル」として親しまれる八木橋百貨店(熊谷市仲町)の大温度計が9月23日、今季の役目を終え撤去された。

柱の陰から作業を見守るふっかちゃん

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 高さ約4メートルの大温度計。毎年5月中旬から同百貨店東側入り口に設置され、設置期間中毎日11時と14時に熊谷地方気象台の発表に合わせて手作業で気温を反映する。暑さを見上げる地元民や前日予報でにわかに集まる報道陣など、熊谷の夏を象徴する存在となっている。

 今年は梅雨明け直後から暑い日が続き、8月初めには6日連続の猛暑日(35.0度以上)となったものの、全体的に前線の停滞や低気圧の影響で湿った空気が流れ込みやすい状況、曇りや雨など気温の上がらない日が多かった。今年の熊谷市の最高気温は8月10日の37.2度、前日から高温注意情報が出され、当日は「40度超え」を期待する客や報道陣が集まったが気温は上がらなかった。

 9月22日14時の温度表示「29.4℃」を最後に大温度計は撤収。当日の撤去作業には熊谷市に隣接する深谷市のイメージキャラクター「ふっかちゃん」が訪れた。現在同百貨店で開催中の「渋沢栄一・ふっかちゃんの 深谷市観光物産展」に合わせ、渋沢栄一のシルクハットをイメージした帽子とファンから贈られたという渋沢栄一新1万円札デザインのショルダーバッグを下げて登場し、撤去する作業員の様子を静かに見守った。

 新型コロナ対策を講じながら営業する同百貨店。大温度計には昨年に続き「マスクによる熱中症に気をつけましょう」とコロナ禍を象徴するメッセージと「くっつかない」「手を洗う」「マスクで買い物」の文字やイラストで新型コロナウイルス感染症予防を呼び掛けた。同販売促進部担当者は「新型コロナウイルス感染症の影響が続いていて、今年の大温度計もコロナの注意喚起を外すことができなかった。来年こそは、という思いがある」と話す。

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