ジャパンラグビーリーグワン・1部第3節が1月23日、熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)で行われ、埼玉パナソニックワイルドナイツは横浜キャノンイーグルスに27対3で勝利した。観客数は6436人。
群馬県太田市から熊谷に本拠地を移した埼玉パナソニックワイルドナイツの新リーグ開幕戦。同チームは新型コロナウイルス感染症の影響で開幕から2戦連続で不戦敗。実質的なホーム初戦となった。試合前にはトンガの海底火山大規模噴火と津波の被災者のための黙とうをささげた。
試合は、イーグルスに攻め込まれペナルティーゴールで先制されたものの、失点はこの3点のみ。ワイルドナイツの強固なディフェンスは揺るがず、松田力也選手のPG、ディラン ライリー選手のトライで勝ち越し前半10-3で折り返した。後半も相手にトライを許さずスクラムからハドレー パークス選手がトライ。松田選手と巧みなコンタクトで息を合わせた竹山晃暉選手がトライし、さらにリードを広げ快勝した。
試合終了後、ワイルドナイツのメンバーは会場を一周し観客にあいさつ。場内は拍手に包まれた。坂手淳史キャプテンは「チームとしては開幕が遅れてしまい、今日が僕たちの開幕戦だった。たくさんのファンの方がグラウンドに足を運んでくれて背中を押してくれた」と感謝を示し「いっぱい反省点はあるが、まずは勝てたことが一番。これからさらに成長してチーム皆で強くなっていけたらと思っている。応援を」と呼び掛けた。
家族で来場した男性は「家族で来るのを楽しみにしていた、試合が中止にならなくてよかった。子どもはワールドカップの時に初めてラグビーを見て、学校でもタグラグビーの授業があり、ラグビーを身近に感じているようだ」と話していた。
ホーム初戦に合わせて最寄り駅のJR熊谷駅構内には来場者を歓迎するワイルドナイツ装飾が施され、「わたしたちの街から、世界最高をつくろう。」の横断幕が掲げられた。試合開始2時間半前からは、熊谷ラグビー場Aグラウンド周辺にグッズ販売ブースやキッチンカーなどが出店。スペシャルゲストとしてDJ KOOさんとシンガー・ソングライターのhitomiさんがステージパフォーマンスで会場を盛り上げた。
次の熊谷での試合は2月19日。東芝ブレイブルーパス東京と対戦する。