ラーメン店チェーン「日高屋」などを運営する「ハイデイ日高」が5月28日、日高屋行田工場(行田市野)に同社直売の冷凍自動販売機を設置した。
冷凍自販機設置の案内チラシ。6月30日まで新規オープン記念価格で提供する
ラーメンを主力に、ギョーザや炒め物などの大衆中華メニューを提供する同チェーン。2003(平成15)年に開設した行田工場は、関東圏に446店舗を展開する日高屋グループのセントラルキッチンとして、1日で麺約18万食、ギョーザ53万食などを製造している。地元では「首都圏の胃袋を一手に引き受けている工場」として知られる。
熊谷エリアでは、JR熊谷駅店、熊谷桜町店、イーサイト籠原店、エルミ鴻巣店など駅前や駅周辺への出店が多く、行田市内への出店がなかった。吉田信行工場長は「工場のスタッフからは、開設当初から直売所設置を提案する声があった。新型コロナ禍で高まる『おうち需要』に向けた新しい販売方法として今回、地元民への感謝の意味も込めて工場の駐車場内に自動販売機を設置した」と話す。
自販機の商品ラインアップは、「日高屋冷凍生餃子(ギョーザ)」(5人前、標準30個入り=600円)、「スタミナにんにく生餃子」(5人前、標準30個入り=700円))、「特製豚もつ煮(みそ味)」(600グラム=800円)、「辛味噌(みそ)ラーメン」(2食入り=500円)、「特製チャーシュー」(500グラム=1,000円)など。支払いは現金のほか、購入額の5パーセントを割り引くキャッシュレス決済を導入。
吉田工場長は「日高屋冷凍ギョーザは店舗で購入できる物と同じだが、その他の商品は自販機に合わせて量や重さを調節し、無人対応できるようにした物。今後、新規開発商品なども提供し、お客さまの反応をリサーチしたい」と意欲を見せる。「6月30日までは生ギョーザ5人前を500円で販売しているので、この機会に試してもらえれば」とも。