熊谷の大衆食堂「加賀家食堂」(熊谷市佐谷田、TEL 048-521-3618)が7月7日、妻沼のいなり寿司(ずし)と五家宝のコラボメニュー「肉汁うどんと100年フード定食」の提供を始めた。
この日は小林寿司の「いなり寿司」と紅葉屋本店の「五家宝」がセットになった
「100年フード」は全国各地で受け継がれる食文化を掘り起こし、後世に伝えることを目的とした文化庁の取り組み。これまでに131点が選ばれ、熊谷市からは「伝統の100年フード部門」(江戸時代から続く郷土の料理)で、2022年に「五家宝」、2023年に「妻沼のいなり寿司」(以上、熊谷市文化遺産研究会申請)の2点が認定された。
定食メニューのきっかけは雑談から。加賀家食堂を経営するPUBLICDINER(肥塚4)代表の加賀崎勝弘さんが、八木橋百貨店営業推進 販促・企画シニアアドバイザーの宮地豊さん、熊谷出身の放送作家・鶴間政行さんとのやり取りで、「地域が誇る食文化として選ばれたものの、地元の人たちはあまり実感がないのでは」「世代によっては知らないかもしれない」「定食のセットの中身に入れて出してみたら」と話しが発展したという。「妻沼のいなり寿司」「五家宝」それぞれに各店の商品を仕入れ、肉汁うどんと自社で自然栽培した野菜の天ぷらとを合わせて定食メニューにした。
提供する日に選んだのは、「スポーツ熱中都市」の熊谷を代表するスポーツにまつわる数字から。7日(7人制ラグビー)、9日(野球)、11日(サッカー)、15日(15人制ラグビー)の4日間、数量限定で提供する。
加賀家食堂の坂本淳店長は「いなり寿司も五家宝も日によって仕入れる店を変え、地元の名店をPRできれば。食べる人は各店の味の違いも楽しめる。幅広い世代に地元の名物を知ってもらい、次の100年へ伝えて残したい」と意気込む。
価格は1,200円。営業時間は11時~14時30分、17時15分~21時。9月15日まで。