行田の夏の風物詩「浮き城まつり」が7月27日・28日に開催される。
各町内の山車が集まり、叩(たたき)合いが行われる(昨年の様子)
昭和47(1972)年に「だんべ祭り」として始まった地域の祭り。平成9(1994)年から忍城=浮き城にちなみ「行田浮き城まつり」として親しまれ夏の風物詩となっている。新型コロナ禍で2019年から3年間中止し昨年から再開。今年は、行田市制施行75周年記念事業として「2024行田浮き城まつり」を行う。
1日目の前夜祭は、行田市駅前の中央通りにハンドメード作品の販売店やキッチンカー、飲食店など80店が出店する。特設ステージでは小学生やご当地アイドル、地元吹奏楽団、武道クラブが出演して10分~20分間隔でライブ演奏、ダンスパフォーマンスなどを披露。射的やスーパーボールすくい、わたあめ販売などの縁日屋台「浮き城横丁」もお目見えする。行田市駅前から埼玉りそな銀行交差点までで交通規制を行う。
2日目は行田中心地区の行田市駅前から根本医院信号までと、県道128号T字路から市役所前信号までで交通規制を行い、「よさこいソーラン」「みこし渡御」を行うほかステージイベントも予定。18時から始まるメインイベントの「浮き城だんべ踊り」は、盆踊り唄「行田だんべ踊り」を披露する「だんべ踊連」が、会場を踊りながら練り歩き、踊りやアレンジ、飾り車、コスチューム、パフォーマンスを競う。「ソーレ」「ソーレ」の掛け声が特徴。今年は19連、総勢900人が参加して祭りを盛り上げるという。「だんべ」とは、行田地域の方言で「そうですね」「そうでしょう」という意味。
同日は行田八幡神社の八坂祭(夏祭り)を合同で開催。みこし渡御、各町内の山車が巡行しておはやしの競演、叩(たたき)合いが行われる。会場にはみこしを担ぐ力強い掛け声と、鳴り響く太鼓、おはやしの音色が集まり、祭りのクライマックスをやがて迎える。
実行委員長の栗原晃さんは「お祭りは子どもの思い出作りだと思っている。子どもが大人になったときに思い出したり自分も大きくなったら参加したいと思ってもらえたりするようにしたい」と話す。「祭りの担い手不足と言われているが、他の地域からもみこしを担ぎたい、参加したいという声があり、うれしい。地域全体で受け入れたい」とも。
交通規制時間は、1日目=15時30分~21時。2日目=15時~21時30分。