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熊谷の和菓子店「ばらや」が移転

「素朴で優しい味の和菓子を作りたい」と四季の和菓子を作り続けている土田さん

「素朴で優しい味の和菓子を作りたい」と四季の和菓子を作り続けている土田さん

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 和菓子店「ばらや」(熊谷市箱田)が7月20日、移転リニューアルオープンした。

シンプルで明るい雰囲気の店内

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 自宅兼店舗だった旧店舗の老朽化に悩んでいたところ、タイミングよく2軒隣の場所に話がまとまり、7月14日で旧店舗の営業を終え、新店舗に移転した。第2北大通線に面した新店舗は、白い外壁に焦げ茶色の屋根、大きな窓が目印。入り口までは、ゆるやかなスロープと飛び石が並ぶエントランスの2方向でつながる。2代目店主の土田恭治さんは「シンプルで明るい雰囲気を目指した。店内の壁や旧店舗から受け継いだショーケースは、自ら色を塗りDIYで仕上げた」と話す。店舗面積は15坪。

 販売商品は、甘さ控えめのあんを分厚い餅で巻いた「豆大福」、「きんつば」(以上、120円)、白あんの「ばらやまんじゅう」(100円)、「大納言かのこ」(110円)、「どらやき」(130円)、「だんご」(みたらし、あんこ)(90円)など。「赤飯」「わらび餅」「手づくりおかき」や季節商品も並ぶ。

 土田さんは「豆大福やだんご、きんつばなど定番商品は、先代の時から作り方を変えていない」と話す。「幼い頃から繁忙期に家業を手伝ってきた。学生時代も手伝いを続け、大学卒業後は先代の下で働きながら夜間の製菓専門学校へ通った。5年ほど前に先代から店を継いだ」とも。

 「新商品もあるが、基本的な味やデザインは変えないようにしている」と土田さん。常連客の中には2世代、3世代で通う人もいる。「おはぎ」や「草餅」「のし餅」など季節ごとのまとまった注文も多い。「父の味が好きで来てくださっているお客さまが多いので、今後も、味も作り方も変えないと思う。来てくださるお客さまを大切に、自分の手の届く範囲で、変わらずにやっていけたら」と話す。

 営業時間は9時~17時。売り切れ次第。月曜定休。

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