食べる 見る・遊ぶ 学ぶ・知る

深谷・旧渋沢栄一邸で王将戦第5局 藤井王将が防衛4連覇

感想戦の後、記者会見に訪れた渋沢栄一記念館で。「四連覇」のパネルを手にする藤井王将

感想戦の後、記者会見に訪れた渋沢栄一記念館で。「四連覇」のパネルを手にする藤井王将

  • 1

  •  

 「第74期ALSOK杯王将戦七番勝負第5局深谷対局」が3月8日・9日、旧渋沢栄一邸「中の家(なかんち)」(深谷市血洗島)で行われ、藤井聡太王将が挑戦者の永瀬拓矢九段に勝利し4勝1敗で王将戦4連覇を果たした。

7日に行われた前夜祭で、深谷ねぎなどの深谷野菜を受け取った両棋士

[広告]

 対局に先駆け、3月7日には埼玉グランドホテル深谷(深谷市西島町)で前夜祭が開かれた。開催地を代表してあいさつした小島進深谷市長は「深谷対局が開催できて、心からうれしい。渋沢栄一翁は本当に将棋が大好きな方だったので、天国で喜んでいると思う」と話し、対局者に深谷ねぎやブロッコリーなどの深谷産野菜を贈った。「ネギ好き」という藤井王将は、受け取った深谷産野菜の「重量にびっくりした」と話し、「埼玉県では50年ぶりの王将戦ということで、本当に多くの方々に注目されている。それに応えられるように2日間しっかり集中して全力を尽くしたい」と話した。

 8日・9日、会場近くの渋沢栄一記念館では、プロ棋士がリアルタイムで解説する「大盤解説会」も行われ、260人が来場。終局後に両棋士が大盤解説会場に駆け付け、来場者にあいさつした。夫婦そろって藤井ファンという2人は「大盤解説を楽しみにしていた。対局は見応えがあり、解説も楽しんだ。深谷に来てくれてありがとうと言いたい」と笑顔を見せていた。

 2日間の対局中、「勝負めし」は、藤井王将が、豚のしょうが焼き丼、煮ぼうとう、永瀬九段が深谷ねぎカレーやきそばを選んだ。「勝負おやつ」は、貴腐トマトジュース、イチゴ(あまりん)のスムージーなどが提供された。

 対局結果は、総手数120手で藤井王将が永瀬九段の挑戦を退け、7局中4局を制して王将防衛4連覇を果たした。藤井王将はこれでタイトル獲得数を28期に伸ばし、谷川浩司十七世名人を抜き歴代5位となった。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース