
深谷市幡羅地区の国道17号沿いで現在、河津桜が満開の見頃を迎えている。
約500メートルにわたって続く桜並木。ところどころにベンチやテーブルが置かれ、休けい場所になっている
深谷市幡羅地区、国道17号線東方交差点近くにある深谷工業団地緑地帯の桜並木。早咲きで鮮やかな桃色の花が特徴の河津桜などが沿道約500メートルに28本並び、今年も道行く人の目を楽しませている。
「今年は(開花が)遅かった」と話すのは、2000(平成12)年から活動している地域のボランティア団体「幡羅清掃倶楽部(クラブ)」代表の平井克己さん。「毎年2月初旬ころから開花が進むが今年はなかなか開かず、3月に入って急に進んだ。前日と今日、朝と夕でガラリと変わって驚いた」と話す。
平井さんは通年でほぼ毎日、会員らは数人ずつ交代で、それぞれ通い整備してきた。500リットルのタンクを積んだ軽トラックでの水やりや肥料の補充、枝の剪定(せんてい)、草取りやごみ拾いなどを行う。平井さんは「気が付くと、朝から夕方までここにいる日もある」と話す。
個人やグループからの寄贈を受けた桜は、まだ背の低い若い木から、堂々たる枝ぶりでこんもり重いほど花を付ける成木などそれぞれ。緑地内のあちこちにベンチや仮設のテーブルがあり、休けい場所にもなっている。平井さんは「見頃は3月中だと思う」と話す。