権田酒造(熊谷市三ケ尻)が12月25日、現在放送中のアニメ「野原ひろし 昼メシの流儀」とコラボした日本酒の一般販売を始めた。
コンテンツ制作などを手がける「Creative Plus(クリエイティブプラス)」(東京都渋谷区)が、アニメ放送開始を機に主人公・野原ひろしをテーマにした日本酒を企画し、アニメの舞台である埼玉県春日部市にちなみ、県内の酒造メーカーで、熊谷市内で唯一の酒蔵である同酒造に声をかけ共同開発した。コンセプトは「現代日本の『侍=企業戦士(サラリーマン)』が晩酌においしく、昼メシ気分で気軽に楽しめて笑顔になれる日本酒」。「金のひろし」「銀のひろし」の2種類を展開する。
「金のひろし」は、アルコール度数17度の特別純米酒。「銀のひろし」は、アルコール度数14度の日本酒をベースにライム果汁を加えた和風リキュール。日本酒のうまみにライムの風味と酸味を加えた「サムライロック風」の設計で、日本酒に慣れていない人でも飲みやすい味わいを目指したという。
「金のひろし」を同酒造の権田直仁さんは、肉じゃがや刺し身など家庭料理、和食との相性が良いと薦める。「力強い米のうまみと芯の通った辛口。しっかりした辛口に後味のきれの良さを、ひろしの男らしさ、父親としての姿を王道の純米辛口で表現した」とも。「銀のひろし」については「日本酒ライムを合わせるカクテル(サムライロック)があるが、サイダーで割っても飲みやすく、辛口の料理と合わせると激辛に感じるほどビリビリすると思う」と説明する。
クリエイティブプラスの濱端宏惠さんは、主なターゲットをひろしと同世代の30代以上男性としつつ、自分へのご褒美や家族・友人へのギフト需要も見据え「手元に残る付属アイテムを企画した」と話す。
価格は、720ミリリットル=4,180円、300ミリリットル=1,980円。権田酒造のオンラインショップなどで販売する。