「行田足袋博覧会」が10月3日、行田市内で始まる。主催は、行田足袋組合、行田市。
日本足袋工業会が1988(昭和63)年に制定した10月8日の「足袋の日」にちなみ、10日間行う同イベント。「牧禎舎」(行田市忍)や「きねや足袋工場」(佐間)「イサミコーポレーション足袋工場」(旭町)など市内各地で、作り手と伝え手が参加者と「産地の現在地を知り、未来を考える」企画を展開する。
今回が初開催となる「足袋博覧会」(通称「たびはく」)は「足袋履く」から名付けた。
行田足袋組合事務局スタッフで行田市商工観光課の横森大悟さんは「行田はかつて足袋産業のまちとして栄え、多くの市民が足袋を身近に感じていたが、現在は接点が少ない人が多い。足袋の産地行田を丸ごと会場に、伝統工芸品『行田足袋』の歴史や現在の工場・製品などの産業から、未来像を描くまでを見て知る機会になれば」と話す。
初日(10月3日)には、メイン会場の牧禎舎で「足袋博‐Creators Market‐」(11時~16時)とトークイベント「GYODA TABI MEETING」(17時30分~19時)を行う。展示会と交流会では、市内の足袋事業者が足袋の展示販売、マイ足袋づくり体験、静岡県で廃棄茶葉を染料にし、伝統的な駿河和染の技術で新たな文化創出をする「お茶染めWashizu.」が「きねや足袋」とコラボしたお茶染め足袋の展示、巾着づくりワークショップを行う。履物の展示販売では、南河原商工会による伝統産業「南河原スリッパ」や奈良県の職人が本革で伝統と技術を生かした革靴を製造している「EMPIRE(エンパイヤー)」による雪駄サンダル「TUっKAKE」、地場産品も並ぶ。
トークイベントは、第1部で職人の手仕事動画を制作する「ニッポン手仕事図鑑」の副編集長・堀山結花さんが登壇して「きねや足袋」の工場で撮影した行田足袋「職人動画」を初公開する。第2部では「お茶染めWashizu.」社長の鷲頭恭一郎さんによる取り組み紹介を交え新しい伝統文化の視座を探る。日本の伝統工芸品の魅力発信施設「CoCo JAPAN」行田市担当の田澤紗智さんがモデレーターを務める。参加無料。定員50人(予約優先)。
10月3日~9日は、「きねや足袋」と「イサミコーポレーション」で足袋工場の見学(参加無料、きねや足袋工場見学は要予約)を行う。
観光物産館「ぶらっと♪ぎょうだ」では行田足袋の購入者を対象に雪駄(せった)の無料レンタルを行う。3日は「海賊酒場ザンビーニ」で昭和初期から足袋工場で働く人のおやつとして親しまれた「ゼリーフライ」の体験ワークショップ(参加費500円、要予約)を行う。4日~12日は、牧野本店店蔵「日々新た」2階で行田足袋「職人動画」の上映会を行う。
日本遺産「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」の構成文化財を巡るデジタルスタンプラリー。10日は日本遺産ソムリエの案内でコースを巡るツアー(参加無料、要予約)。 行田足袋組合で「きねや足袋」代表の中澤貴之さんは「伝統的なものづくりをじかに見ると共に、現代の生活に取り入れられる足袋の新たな魅力を感じてほしい。伝統を受け継ぐ作り手と履く人が『つくる楽しみ、履く楽しみ』を感じられるよう、参加者と一緒に新しい足袋の可能性を見いだしていけたら」と期待を寄せる。 イベントの参加予約は行田市ホームページで受け付ける。
10月12日まで。