JR熊谷駅ビル内で12月4日、埼玉県北で活躍する在宅ワーカーが子連れで参加するランチ会が開催された。
フェイスブックグループでつながったという有志のメンバーが今春に立ち上げ、2~3カ月に1度、定期的に開いているという同会。在宅ワークを仲介、支援するキャリア・ マムでの仕事や研修がきっかけで知り合い、交流会やSNSでやり取りをするうちに「情報交換」や「困りごとの解決や共有に」声を掛け、会うようになったという。
レストラン街オープンの11時に集まり、それぞれランチを取りながら近況や最近の仕事のこと、スキルアップのこと、トラブル時の対処法など話題は尽きない。
行田市在住の青木美和子さんは、スキルアップのために参加した講座の内容をリポートにまとめメンバーに配布、内容を伝えた。「子育て中だと時間が合わず参加できない人もいるので、お互いに学んだことを共有している」と話す。
市内在住の日向野めぐみさんは「クライアントから『急ぎ』とSNSでメッセージが届き、見てみるとエクセルを修正する作業。きっとたくさんの人に同じメッセージを流しているはずだが、たまたま私が素早く反応したことでとても喜ばれた。必要としている人にタイミングよく手を挙げることが大事だと実感した」と話した。
同会には特別ゲストとして先輩在宅ワーカーの畔見知子さんが参加。長年在宅ワークを続けているからこそのアドバイスや、これから在宅ワーカーが身に付けておくべきこと、クライアントの対応ポイントなど、質問を介しながら意見交換する場面もあった。メンバーの石村弘美さんが「在宅ワークの幅を広げていきたい」と話すと、「スキルが足りないからと言って手を挙げないのはもったいない、アピールポイントが少なくても、手を挙げてみて。学んでできるようになればいいものもあるはず」とアドバイス。「在宅ワークはこれからもっと増え続ける、だからこそ他の人にはない付加価値が求められる」とも。
日向野さんは「在宅ワーカーは個人で仕事を受注し作業して納品、請求まで行うので仕事に集中できるが孤独を感じやすい。在宅ワーカー同士、仕事の情報共有や悩みも相談できるので『横のつながり』が大切だと感じる」と話した。「今後もお互いに支え合いながら、仕事につなげていければ」とも。