行田市が2月23日、市内を一つの「世界」に見立てたスマホRPGアプリ「言な絶えそね(ことなたえそね)、行田創生RPG」の配信を開始する。
「言な絶えそね(ことなたえそね)、行田創生RPG」フライヤー
同ゲームは市内を舞台に、主人公たちが町を巡り絆を深めながら地域にまん延する妖魔から同地を守る「ゲーム」と、実際に忍城や古墳群、足袋蔵など各ポイントへ足を運び、GPS通信で特典の付与、店舗でのクーポン利用など市内を回遊させる「観光」からなる。全国自治体でも本格的なRPGアプリの配信は初。
「言い絶えそね」とは、万葉集に登場し同市に関わる歌の一節。「大切な人からの便りが絶えないよう」という意味と考えられ、ゲームを通じて今後も同市との関わりが続くようにとの願いが込められている。
同市企画政策課の沼尻学さんは「忍城や埼玉古墳群、足袋など、当市の恵まれた地域資源に触れて、行田の魅力を発見してもらえれば」と話す。
GPS機能の活用により、現実の史跡や施設など17カ所にGPS通信拠点を置いており、その場に行って通信することで特典が得られる仕組み。沼尻さんは「主要キャラクターがそれぞれ案内する市内観光コースは3つ。道中はポタリングやウオーキング等で景色を楽しんでいただきながら各施設を巡っていただきたい」とも。
「市内店舗で使用可能なクーポンをアプリ内で配布している。観光名所だけでなく市内を回遊してもらい、地域経済の活性化につなげたい。提供店舗は今後も追加していく予定」と沼尻さん。「海外からの観光客に向けて英語字幕も搭載している」とも。
AppStore、Google Playからインストールできる。アプリ内課金なし。