熊谷のカフェ「アキモトコーヒーロースターズ熊谷」(熊谷市本石)で3月31日、店舗脇を通過するSLパレオエクスプレスを楽しむライブイベント「Akimoto Coffee Roasters コーヒーと音楽とSLと」が開催された。
「毎日のコーヒーをもっとおいしく」をテーマに、厳選した豆を丁寧に焙煎(ばいせん)しフレッシュなコーヒーとオーガニックフードを提供する同店。ライブイベントの企画運営を行なっている「Comode(コモド)」代表で市民ライターの松井清さんが、同店を取材したことがきっかけでイベントが実現した。
この日は2018年初のSLパレオエクスプレスの運行開始日となる「ファーストラン」。ライブ前から地域ラジオの協力で店内スクリーンに車窓中継映像を流しほか、パレオエクスプレスの由来説明もあった。
始まったライブでは、八巻和行(サクソホン)、長谷川舜(ギター)、松井清(ピアニカ他)が「A列車で行こう」などの名曲を作ったデューク・エリントンへのトリビュート曲「Sir Duke」をはじめ、森山直太朗の「さくら」、コブクロの「さくら」を演奏し、観客らはコーヒーとお菓子を片手にライブを楽しんだ。
イベント終盤、店舗脇を通過するSLに合わせて、観客らは窓を開けカメラを構え、ライブメンバーらはテラスへ出てSLに向かって「銀河鉄道999」を演奏。通過時には汽笛が高らかに鳴り響き、店内外や車窓をいっそう盛り上げた。
市外から来たという女性は「おいしいコーヒーと素晴らしい演奏、桜とSLもこんなに間近で見られるなんて、ぜいたくな時間だった。毎年恒例のイベントにしてほしい」と話した。ライブメンバーからは「SLが通る瞬間、演奏しながら『おお~!』と叫ぶくらい最高だった」「カフェのお客さまといつもライブに来て下さるお客さまが一緒に盛り上がることができていたので良かった。このカフェの雰囲気の通りあたたかいライブになった」と声が上がった。
店主矢野浩一さんは「折しも開店1周年を迎え、SLのファーストランとも重なって記念のイベントになった。予想以上に反響があったので、今後もライブやイベントを企画していきたい」と話す。