国立女性教育会館(比企郡嵐山町菅谷、TEL 0493-62-6723)で7月8日、屋内マーケットとオープンガーデンの音楽祭「ヌエックフェスティバル」が開催される。
日本唯一の女性教育に関するナショナルセンターの同館は男女共同参画の推進機関。研修や調査研究のほか、さまざまなイベントを企画し活動を広めている。
昨年に続き開催する同フェスは「若い世代にも活動を知ってほしい」「子どもの頃から地域と関わりを持つことで地域愛を育てたい」と学生参加を重視。出演者だけでなく運営にも学生が関わる。
当日は、「新しいこと・もの」をコンセプトに、山村国際高等学校鳴子部50人によるパレードをはじめ、キッズダンスチームとプロシンガーのコラボ、ご当地アイドル「PIEACE」のステージ、ツイッターで話題を集める「むさし嵐丸」も出演する。全員参加のくじ引きは「レンジャー部隊」が盛り上げる。東京ドーム約2個分の広さを誇る敷地内、緑に囲まれた中庭を活用し多ジャンルの音楽でイベントを盛り上げる。屋内マーケットはフードをはじめ、雑貨販売、セラピーやマッサージなどの癒やしなど26ブースが出店する。手作りアクセサリーのワークショップやご当地グルメ「からモツ焼きそば」の販売も行う。
嵐山町にある中高3校(嵐山町立玉ノ岡中学校、大妻嵐山女子大学付属中学校・高等学校、嵐山町立菅谷中学校)の吹奏楽部員75人による合同演奏会は同町初の試み。曲目は「ピースサイン」「(MAKE HER MINE」など、Jポップからジャズまで幅広いジャンルを演奏する。
6月に行われた合同練習では、曲全体を確認し各パートやフレーズごと細かい部分を調整する場面があった。生徒からは「いつもは少人数だけど、合同だと迫力が違う」「高校生の先輩から教えてもらった、わかりやすい」「慣れるまで時間がかかると思ったけど、同じ目標に向かっているのですぐ合わせられた」「他校と交流できることがあまりないのでうれしい」と声があった。指導する菅谷中学校の清水秀晶教諭は「合同練習で、他校の良い部分を取り入れたり自分たちの良さを見つけたりして、お互いに高め合えるといい。練習以外でも同じ地域に通う同世代で交流する良い機会、今後へのつながりができるはず」と話す。
実行委員でヌエックベストサポートの小竹典子さんは「出演をお願いした各学校共に『地域との関わり』に対して熱い思いをお持ちで、『生徒にぜひ経験させてほしい』と協力的でありがたい。学校は違っても一緒に活動することで仲間意識が芽生え地元愛も育っている」と話す。
フェスを企画したCPCイベントプランナーの飯嶋紘子さんは「自校の文化祭とも違う、地域のお祭り。学生と家族だけでなく地域の皆さんに楽しんでもらえれば。屋内ブースの配置は、昨年参加してくれた学生から出たアイデア。来場者の流れを見て改善策を出してくれて、『なるほど』とみんなが納得した。参加することで自発的に動くことができるようになり、貴重な経験になるはず」と話す。
開催時間は11時~17時。入場料=500円。