行田市星河地区で6月24日、地域交流と稲作体験を目的に「星河チャレンジ、親子で古代米づくり」の田植え体験が行われた。主催は星河地区青少年育成会。
約3300世帯が所属する星河地区、以前から「花植え活動」や「サマーキャンプ」など、子どもも大人も一緒に活動し交流を図っている。古代米づくりは、子どもたちに体験を通じて地域交流させたいと企画し、今年で3回目。
集まったのは地域の小中学生62人。中学生ボランティア、保護者、同市市立北小学校の森田豊校長、橘明良教頭をはじめ2人の先生、育成会スタッフ。総勢85人が参加した。
参加者はぬかるむ田んぼで足を取られながら、古代米「黒米」の苗を手植えした。初めは恐る恐るだった子どもも、慣れて来ると勢いよく前へ進み、泥だらけになって土の中を楽しんだ。手植えだけでなく、機械植えも知ってもらおうと、田植え機に乗ってリズム良く植えられる様子を見学する場面もあり、子どもたちは「すごく速い」「きれい」「まっすぐだね」と目を輝かせた。
初めて参加したという小学校6年生の男子は「田んぼは、ぬるぬるしていて歩きにくくて、足がもつれそうだった。苗をまとめて植えようとすると横に倒れてしまうが、教わったように5、6本手に持って5センチくらい沈めるようしたらできた」と話した。
同地区青少年育成会会長の山内敏臣さんは「今年は前年の倍以上の参加申し込みがあった。中学生ボランティアも集まってくれ、活動が地域の人たちにも定着してうれしい。来年、再来年と引き続き行っていきたい」と話す。
田植え後には全員にレストラン「ビストロフジヤマ」の古代米カレーが振る舞われ、昨年度収穫の「黒米」も進呈された。活動は10月の稲刈り、来年1月の試食へと続く。