街中にサンタを増やす「くまがやサンタプロジェクト」が現在、「くまがやサンタ学校」の入学生を募集している。
市内でベーグル専門店を営む臼杵健さんが「熊谷の12月がもっと楽しくなれば」と、2016年からさまざまなサンタイベントを企画している同プロジェクト。昨年はサンタ帽子を300枚用意。店頭で無料配布し、サンタになって集まった人たちと市内を歩いた。
今年はオリジナルサンタ帽子を製作。サンタ帽子購入で「サンタ学校」へ入学できる特典を用意した。
「サンタ帽子を用意するところから皆さんに見える形で準備したい」と臼杵さん。熊谷市内の多機能型事業所「ゆりかご」の就労支援B型メンバーにサンタ帽の製作を依頼した。「ゆりかご」のメンバーはこれまで布製品などの製作経験がなかったというが、それぞれ得意分野を生かした工程を担当し、施設で初めてミシンを使った製作に挑戦。約1年かけて100個のサンタ帽子を仕上げた。
ゆりかごの尾沼志野さんは「帽子製作という仕事を生み出していただいたことに感謝している。メンバーそれぞれに得意不得意はあるが、このプロジェクトのおかげでチャレンジする大切さに気が付いた。『この作業は難しいだろうな』という先入観を取り除くことができた」と話す。「サンタ帽子をかぶった皆さんの様子を見られたら、メンバーたちは自分たちが作った製品を目にして喜ぶと思う。手作りなのでボンボンの大きさなど少しずつ異なるが、たくさんの手を掛けて丁寧に作っているので、手に取って見てほしい」とも。
サンタ帽子は1個1,000円。「サンタ学校」入学条件は「サンタ好きであること」。2018年入学の第一期生は定員100組。11月1日から募集を開始したところ、現在親子入学なども含めて70組が在学している。出席番号は先着順で選ぶことができる。
今月14日には、毎年12月中は朝から晩までサンタになっているという「栗原志功サンタ」を講師に招いてサンタ学校「特別公開授業」を行う。在学生でなくても参加できる。
臼杵さんは「毎日たくさんのプレゼントを白いサンタ袋に入れてかついで、家を出る時から帰宅するまで、本当にサンタな栗原サンタ。サンタになると巻き起こることについて話を聞く」と話す。「いろんな思いを詰め込んだサンタ帽子で今年の12月がまた楽しくなれば」とも。
サンタ帽子購入および入学希望はメールで申し込む。特別公開授業の開催時間は18時30分~20時。参加無料。