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熊谷で大学生と働く大人のクロストークイベント キャリア考える全世代に向け

安藤さんと大橋さん

安藤さんと大橋さん

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 キャリアを考える「年齢不問」のクロストークイベント「鯖サンドの輪郭の照らし方」が6月16日、熊谷駅ビル6階のプレイスホールで行われた。

イベントの様子

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 大学生と働く大人が1対1で対話を重ね、テーマを元に深い話を紡いでいく同イベント。「人はそれぞれ異なる環境や価値観を持って生きている」ことを、具材によって味が異なる「さばサンド」に例えて、自分と世界との境界を見つめる場を提供する。

 ゲストは建築士の大橋千賀耶さん。本庄市を拠点に町を見据えた古建築の改修とデザインに心を砕き、DIYワークショップや古道具、古材の循環、空間づくりやコーヒー屋を通じ空き店舗の新しい開き方を提案、「イノベーションを周囲に広げ次世代につなげたい」と模索してきたという。

 イベント前に大橋さんと食事をしたクロスパートナーの安藤理布さんは「街を生かすことが好き」「日常を幸せにしたい」「コーヒーの香りがする町には文化がある」など数々の言葉から「好きなもの」が大橋さんを動かしていると捉え、当日は社会人の基礎を学んだ会社員時代から仕事や生活を変化させたきっかけ、その間も変わらず根底にあった「好き」への思いを聞き出した。イベント後半には参加者から質問を募り、「人生の分岐点」や「物事の取捨選択」「やりたいことが多すぎる」など、「好き」を実現するための話に発展した。

 イベントを終えた安藤さんは「聞けば聞くほど新鮮で、聞きたいことがたくさん出てきた。あれもこれもと好きなことを考えるが、全部少しずつではなく、『何か一本極める』ということを聞き納得した。私も一歩踏み出したい」と笑顔を見せた。

 運営協力するMOTHER SHIP Projectの飯野泰弘代表は「キャリアについて考える大学生の安藤さんと、自分の考えや思いを次世代につなげようと模索する大橋さん。いま、リアルに悩む2人だからこその内容だった。お互いに深いところまで話を進められたのでは」と話した。

 事務局の望月友貴さんは「話を聞いて感じるポイントは人それぞれ。少しでもキャリアの考え方のヒントになれば」と話す。「次回は8月18日。イベントの参加者を増やすことだけでなく、趣旨に賛同してくださる事務局メンバーやスポンサーを仰いでいくことにも注力していきたい」とも。

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