熊谷市の星川で11月9日、体験型謎解きゲーム「星川ナイトミステリー」が行われる。
同日開催するナイトバザール「星川夜市」イベントの一環。エリア内のさまざまな場所に仕掛けられた謎を、街歩きをしながら解いていく参加型ゲーム。熊谷市内にある「アルスコンピュータ専門学校」ビジュアルデザイナーコース卒業研究「青山班」メンバーの学生6人が企画制作した。
参加者は「星川夜市」運営本部で参加を申し込み、謎解きキットを入手。星川周辺を実際に歩きながら夜市出店舗やポイント箇所に隠されたさまざまな暗号やパズルを解き明かしていく。全ての謎を解き解答を提出した人にはプレゼントを進呈する。「ひらめき」で答えを導く問題やスマートフォンで検索する問題など、子どもから大人まで難易度に合わせて楽しめる仕掛けを用意する。
授業でデザインを学んできたという「青山班」メンバーは、卒業研究に当たり自分たちの学んできたデザインが、社会にどう関わっていけるのか試したいと学校を通じて市へ掛け合い、「星川夜市」の協力で謎解きゲーム開催が実現した。
班長の青山柊さんは「駅から学校まで、いつも通っている星川に人が集まる何かを仕掛けたいと思い企画した」と話す。メンバーは夏以降、ロゴのデザインや問題解答用紙のレイアウト、夜市とのコラボポスター、情報収集などそれぞれの個性を生かしてチームで準備してきた。ひと目で分かる難易度表示や夜でも目立つ色を取り入れるなど細部にもこだわった。
謎解きキットは問題解答用紙と、星川周辺の店やポイントの情報を掲載した手作りの地図をセットにした。メンバーは「謎解きには『いつもは気にしてなかった星川の新たな魅力に気づいてもらう』意味も込めている。ゲームを通じて夜市や星川周辺の店、熊谷を知ってもらえたら。街のにぎわいにつながるとうれしい」と話す。
星川夜市実行委員は「子ども向けにゲームを用意したことはあるが、幅広い年代に向けたゲームは初めて。今回の謎解きゲームは夜市を歩くだけでなく来場者が夜市を周遊して楽しめる新しい試み。専門的な技術を生かした企画に期待している」と話す。
謎解きゲーム開催時間は17時~21時。参加費300円。