熊谷駅南口から徒歩3分の場所に、おつまみおかし専門店「おかしやのん」がオープンして2カ月がたった。
ピスタチオと黒胡椒、アールグレイとプルーン、柚子こしょう、みそ七味など個性的な素材と組み合わせが光るラインアップ
「お酒とお菓子のマリアージュ」をコンセプトに、食を通じて健康になってもらいたいと素材にこだわり、個性的な素材の組み合わせで他にはない「おつまみおかし」を提供する。
店主の西木規恵さんは管理栄養士として働きながら、これまでも週末のイベント出店や通信販売で活動してきた。新型コロナウイルス感染症の影響で多くのイベントが中止となる中、「人との出会いを大切にしたい」と金曜、土曜限定で店舗をオープンした。
ラインアップは「ピスタチオと黒胡椒のクッキー」(248円)、「ゴルゴンゾーラクッキー」(270円)、「柚子胡椒クラッカー」「落花生のビスケット」「味噌七味クッキー」「レモンクッキー」(以上183円)などのクッキー類や「アールグレイとプルーンのパウンドケーキ」「いちじくとクルミのパウンド」(以上270円)などパウンドケーキ、スコーンやシナモンロールも用意。控えめな甘さと素材の組み合わせが特長的で「また食べたくなる」とリピーターもついた。商品ラベルには「ビール」「赤ワイン」など相性の良い酒の種類が紹介されており、ギフト注文もある。
「好きなものはお酒」と話す西木さん。ワインやビール、日本酒、焼酎など、飲みながら「お酒を楽しむためのおつまみ」として「おつまみおかし」の組み合わせを考え、粉類と素材の配合や割合を調整しながら何度も試作を重ねる。西木さんは「ゴルゴンゾーラクッキーと日本酒の意外な組み合わせを薦めたり、黒こしょうの粒を残すよう大きく砕いて入れたり、素材の味や風味、バランスの良さを極めたい」と話す。
2019(令和元)年にフランスへ留学、今まで知らなかった食文化を知り、特にスパイスの使い方に刺激を受けたという。店で提供する「シナモンロール」はどっしりした食べ応えでシナモンとカルダモンの風味が口中に広がる、フィンランドのシナモンロールを再現。フランスの素朴な伝統菓子「パン・デピス」はスパイスの複雑な香りとしっとりした食感が楽しめる。西木さんは「その時々でラインアップは変わるが、定番商品、季節に合わせた商品を販売していきたい」と意気込む。
営業時間は11時~18時。金曜・土曜のみ営業。