「猫の御朱印」で知られる「前玉(さきたま)神社」(行田市埼玉)で11月18日、足袋札焼納(たびふだしょうのう)祭が行われた。
2018(平成30)年から行田市観光情報館「ぶらっとぎょうだ」内の足袋神社コーナーで企画した「足袋札」。テレビドラマ「陸王」のロケ地となったイサミコーポレーションの足袋型で紙を抜き、同館来場記念に願い事やメッセージを集めた。足袋札には、恋愛や学業に関する願いごとのほか、台風接近の折には「みんなが無事でありますように」と地域全体の願いを書いた物もあった。2年間で集まった足袋札は2000枚以上。事務局スタッフは「来場者の方々の願いを届けようと縁結びで親しまれる前玉神社で『お焚(た)き上げ』をお願いすることになった」と話す。
この日は、田島和文宮司が「足袋札焼納祭清祓式(たびふだしょうのうさいきよめばらいしき)」を行った。式に立ち会った事務局スタッフの長谷川龍さんは「紙の札なので、見た目にはそれほどあるように見えなかったが、2000枚以上集まっていたのには驚いた。予想以上に多くの方に足袋札を知ってもらい、願い事を書いていただいていたのはありがたい。足袋札のおたき上げをしてもらったことで皆さんの思いが聞き届けられると期待したい」と話す。
長谷川さんは「足袋神社・足袋札企画は今後も続ける。当施設にお越しの際には、足袋型の札に目をとめていただければ」と呼び掛ける。