深谷の古郡グループが4月9日、古郡建設本社(深谷市稲荷町)で地域住民に献血協力を呼び掛けるイベント「GO TO 献血」を行った。
2021年を節目に「SDGs」のビジョンを掲げ、地域に密着した持続可能なまちづくりに向けての取り組みを行っている同社。これまでも毎年4月ごろに従業員を対象に献血活動を行っていたが、周辺地域に献血協力の輪を広げようとイベントとして企画。この日は、本社敷地内を開放して協力を呼び掛けた。
古郡建設デザインマネジメント部のスタッフが中心となり、幅広い世代に参加してもらおうと、献血協力者にタピオカドリンク提供や「献身」の花言葉を持つチューリップの進呈を企画。イベントは事前にSNSや公式サイト、自治会の回覧板や近隣学校へのポスター掲示で告知した。「献血が初めての方にも献血に協力するきっかけになればと、献血して花とタピオカドリンクを手にSNSで拡散したくなるようなフォトスポットを意識した」と同部スタッフの福島千紘さん。
例年、本社駐車場奥に献血バスを配置していたが、今回は表通りから見える位置に献血推進キャラクター「けんけつちゃん」と献血バスを迎えてイベントをアピール。新入社員がイベントスタッフとして案内や駐車場誘導などを行い、同市イメージキャラクター「ふっかちゃん」も応援に駆け付けた。
10時から始まった献血イベント。一度に5人まで同時に献血を行うことが可能な献血バスを使い、午前と午後に分けて約5時間で81人が来場し60人が献血に協力した。「近くを通りかかったら献血バスが見えた」と立ち寄る近所の人の姿もあった。埼玉赤十字血液センターの長倉知史さんは「献血を呼び掛けるだけでなく、献血のきっかけになる企画がすばらしい。地域に献血の輪を広げていければ」と話す。