熊谷市役所に5月28日、パナソニックワイルドナイツの優勝を祝う懸垂幕が掲出になった。
この夏、熊谷スポーツ文化公園内新施設「さくらオーバルフォート」に活動拠点を移し、熊谷市をホストタウンに熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)をホストスタジアムとする「パナソニック ワイルドナイツ」。5月23日に秩父宮ラグビー場(東京都)で行われた「第58回日本ラグビーフットボール選手権大会兼ジャパンラグビートップリーグ2021プレーオフトーナメント」決勝で「サントリー サンゴリアス」に勝利し、日本ラグビー史に残る「トップリーグ最後のチャンピオンチーム」となった。チームの栄誉をたたえ、市民に知らせることで「ラグビータウン熊谷」をさらに盛り上げようと、懸垂幕を用意した。
10時すぎ、横1.3メートル縦15.6メートルの青色地に「祝優勝 パナソニックワイルドナイツ」と大きく書かれた懸垂幕が登場。「夢、追う者たち」の象徴、野武士軍団のロゴも光る。
熊谷市役所ラグビータウン推進課の鯨井憲昭課長は「熊谷は今、ありがたいことにサッカーや野球、他のスポーツチームもSNSでパナソニックワイルドナイツを応援する良い雰囲気があり、スポーツ全体でまちを盛り上げる気運が高まっている」と話し、主事の木川隼吾さんは「ホーム色が強くなる新リーグが始まるタイミングで、ワイルドナイツが熊谷を選んでくれた意味は大きい。市はチームと連携し、市民の方や他のスポーツチームとの懸け橋になれれば」と話す。
同日、大野元裕埼玉県知事を表敬訪問したパナソニックワイルドナイツ。埼玉県によると、同社スポーツ事業センターの久保田剛所長から、トップリーグ優勝報告と合わせて、2022年に開幕する新リーグでのチーム名「埼玉パナソニックワイルドナイツ」の知らせを受けたという。富岡清熊谷市長は「できることなら『熊谷』の名が入ってほしかったというのが正直な気持ちだが、より多くの皆さんから応援いただくためにも、良かったのではないか。市民、県民はもとより、これまで育てていただいた群馬県太田市、大泉町など北関東を含む広域で、全国に誇る日本一のラグビーチームを応援して参りたい」とのコメントを発表している。