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熊谷・一乗院で「福々マルシェ」 音楽や本堂探検ツアーで寺院を身近に

(左から)運営委員の中野豊子さん、加藤納穂美さん、主催の江浦展子さんと福田裕光さん、イベントをサポートする白田和裕さん、運営委員の須永利沙さん

(左から)運営委員の中野豊子さん、加藤納穂美さん、主催の江浦展子さんと福田裕光さん、イベントをサポートする白田和裕さん、運営委員の須永利沙さん

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 「福々マルシェ」が 5月26日、熊谷の一乗院(熊谷市上之)で開かれる。

前回の様子。今年は駐車場にキッチンカー5台、境内に17店出店

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 一乗院の住職・福田裕光さんと地元のパン店「おばあちゃんの家 ぽろん」(上之)店主の江浦展子さんが主催するマルシェイベント。「寺院が多世代交流の場や地域のよりどころといった身近な存在になれば」と企画した。昨年に続き2回目。

 同級生という福田さんと江浦さん。福田さんは「昨年、江浦さんに誘われ寺院でマルシェイベントに初めて挑戦した。ノウハウもなく、檀家(だんか)に迷惑をかけたくないという思いがあったが、開催日は多くの来場者にびっくり。普段はモノトーンの服装の人が多く訪れるが、カラフルな服装の来場者でにぎわった」と振り返る。江浦さんは「堅く思われがちな寺に気軽に立ち寄ってほしいとの思いから生まれた。前回は天気も一乗院のシチュエーションもよく、反響が大きかったので、今回は規模を拡大して開くことにした」と話す。

 当日は寺院の駐車場にキッチンカー5台が並び、韓国料理やタコライス、ライスバーガー、スムージー、コーヒーなどの飲食を販売するほか、境内に17店が出店。パンやカレー、おこわ、菓子などの飲食販売や野菜、自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆、アクセサリー、クラフト雑貨、着物リメークなどを屋内外で販売する。アロマオイルや発泡入浴剤、キャンドル作りなどのワークショップ(300円~1,500円)も予定する。

 芝生の音楽ステージでフルート・筝(こと)・ピアノの演奏、ゴスペルなど5ステージを予定。「一条院 本堂探検ツアー」には、福田住職の説明が付く。10時、13時30分に、熊谷市めぬま縁結びキャラクター「えんむちゃん」と熊谷市マスコットキャラクター「ニャオざね」、埼玉県マスコット「コバトン」が練り歩く「ご当地キャラウオーク」を行うほか、終了間際に前庭で法要も予定する。

 本堂探検ツアーを担当する福田さんは「本堂内をゆっくり見学する機会はなかなかないと思う」と話す。江浦さんは「普段静かな寺から音楽が聞こえてきたら癒やしの空間になるのでは、と思っていた。境内にさまざまな音楽が響くので、ゆっくり楽しんでほしい」と話す。

 芝生に「憩いスペース」を設けて、飲んだり食べたりしながらステージイベントを楽しめるよう、椅子などを用意する。イベントをサポートする建築家の白田和裕さんは「ワークショップを多めにして滞在期間を長く、親しみを感じてもらえるよう工夫した。屋内におむつ替えや休憩スペースを用意する」と話す。白田さんは「寺に来る機会がない人が多いので、ダイナミックな空間を味わい、出店者も来場者も福々になれば」と来場を呼びかける。

 福田さんは「前回、ハスの花をまく『散華』をしながら僧侶たちが寺院内を練り歩く場面があった。(僧侶は)手を合わせられることは多いが、健康や安全の祈願法要を終えた瞬間に大きな歓声と拍手が起こったのは初めての体験だった」と振り返る。「寺に入って良いんだな、と分かれば子どもは遊びに来る。福々マルシェをきっかけに寺を身近に感じるきっかけになれば」とも。

 開催時間は10時~15時。入場無料。

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