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熊谷に自家焙煎コーヒー豆店 心を込め日々のお供に、コーヒー好き高じて出店

中深いりを中心に提供する、自家焙煎コーヒー豆店「心春日和 COFFEE ROASTER」

中深いりを中心に提供する、自家焙煎コーヒー豆店「心春日和 COFFEE ROASTER」

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 自家焙煎(ばいせん)コーヒー豆店「心春日和(こはるびより) COFFEE ROASTER」(熊谷市代)がオープンして3カ月がたった。

店名は寒い季節の中でも穏やかに晴れる日=小春日和から

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 店主は元競輪選手で地元出身の武笠貴太さん。得意なDIYとガーデニングで、自宅横の畑と選手時代に使っていた6畳の練習部屋を改装し、店内の商品棚、作業用の棚、レジ棚などの家具、ウッドデッキも手作りして3月31日にオープンした。

 商品ラインアップは、「コロンビア」「パプアニューギニア」「ケニア」「ウガンダ」など常時8~10種類(100グラム650円~)。エチオピア・グアテマラ・東ティモールなど世界中から生豆を仕入れ、半熱風式焙煎機を使って、中深いりをメインにそろえる。オリジナル商品の「心春日和ブレンド」は、「香り豊かで心温まる風味、優しい酸味と苦み」をテーマに、ケニアやブラジルなどをブレンドした。

 武笠さんは、焙煎前の生豆から欠点豆(傷ありや未熟な豆)を手作業で取り除くハンドピックを焙煎後にも行うなど丁寧な作業で、「風味を損なわずおいしい、見た目もきれいなコーヒー豆」を目指しているという。「カフェではないので、コーヒー販売はないが、試飲をお勧めしている。好みの豆を探してもらえれば。カフェインレス、ドリップバック、希望があれば豆をひいてお渡しする」とも。

 「競輪選手にはコーヒー好きが多い」と武笠さん。レース期間中、選手たちは携帯電話などの持ち込みを禁止され、外部と完全に隔離された宿舎で過ごすことから、「さまざまな制約がある中で、コーヒーは唯一の娯楽というか、嗜好(しこう)品として広まったのでは」と話す。特に近年では、レース後に選手間でコーヒーをいれて飲む習慣が広まり、焙煎豆やミル、ドリッパー、スケールなどのコーヒー器具を持参する選手が増えているという。「コーヒー好きの先輩が豆を持って来てくれて、飲むようになってからコーヒー好きになった。近隣地域に元選手で自家焙煎コーヒー豆店を開いた先輩がいて、通ううちに焙煎にも興味を持った」と振り返る。

 オープンから3カ月たち、近所の人が口コミで友人を紹介してくれたり、イベント出店に声をかけてくれたりし、「地域の皆さんが広めてくれたおかげで、お客さまが増えている」という。武笠さんは「キッチンカーでのイベント出店やネット販売など販路を開拓していきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~18時。水曜・木曜定休。

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