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熊谷市シルバー人材センターで「熊谷うどん」食べる交流イベント

打ちたてゆでたてのうどんを手にする参加者ら。藤原理事長は「熊谷うどんを通して、会員や地域の輪が広がる場所にしていきたい」と話す。次回は婦人児童館で行う予定

打ちたてゆでたてのうどんを手にする参加者ら。藤原理事長は「熊谷うどんを通して、会員や地域の輪が広がる場所にしていきたい」と話す。次回は婦人児童館で行う予定

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 「熊谷うどん」を食べて交流するイベントが7月30日、熊谷市シルバー人材センター・本部事務所(熊谷市江南中央)で行われた。

生地を切る澤田さん。「前日の仕込みや粉と水の割合に苦労したがなかなか良くできた」と話す

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 60歳以上の市民を対象に仕事を提供し、定年後もライフスタイルに合った就業で生きがいと地域社会貢献を促している同団体。現在の会員数は1100人。職員と会員の交流活動の一環として行った同イベントは当日、20人が参加した。

 きっかけは、小麦を栽培している会員の宮崎哲さんに熊谷特産の小麦「農林61号」を3キロ寄付してもらったことから。事務局長の澤田英夫さんは「それなら、『熊谷うどん』を皆で食べようと企画した。うどん作りのレシピは熊谷市農業政策課のページを参考に作った」と話す。前日から生地を寝かせて準備した。

 当日は、連日の猛暑で水道から冷たい水が出ないというアクシデントがあったものの、昼には熊谷産小麦を使った「つけうどん」を完成。ゆでたての麺とつけつゆ、薬味のネギ、ミョウガ、大葉、差し入れのナスやシシトウも添えて「うどん定食」を振る舞った。集まった参加者は車座になってうどんを食べながら、「熊谷うどんのゆでたてを提供できる環境を作りたいね」「うどんやそば打ちができる人は結構いる、何かできるかも」「会員だけでなく、世代を問わず立ち寄れる場所が作れたらいい」など和やかに話した。「スキルをどうしたら仕事に結びつけられるか」と仕事に関する話題も出た。

 同センターは、データ入力や賞状書きなどの「事務分野」から、ふすまや障子張り・植木の手入れなどの「技能分野」、施設や倉庫、駐車場管理などを行う「管理分野」、掃除や買い物、子育て支援などの「生活支援分野」などさまざまな仕事を引き受ける。会員交流活動にも積極的に取り組み、パソコン教室や体を動かして地域や社会に出て交流を楽しむフレイル予防健康教室なども定期的に開催している。理事長の藤原清さんは「今後も会員さんと一緒に、和気あいあいと交流できる機会を作っていきたい。ただ働くだけでなく、新しいアイデアを出し合い社会参加が生まれる場所を提供できたら」と話す。

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