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深谷でねぎ栽培技術向上全国大会 ネギ栽培のプロが技術や情報交換

種苗メーカーの出展ブース

種苗メーカーの出展ブース

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 「ねぎ栽培技術向上全国大会 葱(ネギ)会-soukai-」が1月24日・25日、深谷市内で開催された。主催は「小池勝次郎商店」(深谷市菅沼)。

「ねぎの未来はここにある」として行われた葱会。約180人が集まった

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 ネギ栽培に携わるプロフェッショナルが全国から集まり、栽培技術の情報交換や交流を深める同大会。ネギ栽培の専門アドバイスサービス「ネギ参謀」の会員を中心に2022年から始まり、毎年開催している。今年は全国からネギ栽培の関係者約180人が参加した。

 両日、深谷市が推進するスマート農業「アグリテック」を集積する「DEEP VALLEY(ディープバレー)」の協力企業を中心に、農機具業者や種苗メーカーなど28企業が会場出展を行った。このほか、長崎県で「雲仙栗原ねぎ」ブランドを確立し、高品質な白ネギ栽培と農福連携で地域活性化に尽力している栗原光博さんや土壌専門家の講演会、技術交流会、経営計画相談会が行われた。2日目は深谷市内の農業法人ファームヤード(血洗島)で現場見学会も行われた。

 微生物を活用した土壌改良資材メーカー「TOWING」の林彰久さんは「(われわれの商品は)形がなくて伝わりにくい商品なのに、参加者の反応がよくて驚いた。全国から参加者があり多くの農家にアピールできる」と話す。愛知県から2度目の参加という男性は、栗原さんへ個人経営から大規模な法人化に踏み切った理由を聞き、「現在の兼業から次の展開を考えていて、参考になった。地元では得られない情報や人に会うのは刺激になる」と話していた。

 「DEEP VALLEY」を主導する深谷市産業ブランド推進室の小暮正樹さんは「民間企業がこうしたイベントを開催してくれるのは、市の担当部門としてありがたい。アグリテック政策にも弾みが付く」と話す。同会実行委員の小池智さんは「地域の垣根を越えた交流が実現し、農家同士、関連業者による情報交換の場を提供できている。一つの野菜、長ネギだけを対象にしたイベントができるのは、大産地深谷ならでは。参加者から来てよかったとの声もあり、来年も力を入れて生産業界に貢献できる事業を続けていきたい」と意気込む。

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