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深谷で大学生と企業が共同開発 子ども向け冷凍弁当の試食会

試食会にはふっかちゃんも登場した

試食会にはふっかちゃんも登場した

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 東都大学の学生と冷凍食品の開発・販売を行う「MYPLATE(マイプレート)」がレシピを共同開発した、深谷産の食材を使った子ども向け冷凍弁当の試食会が1月28日、東都大学深谷キャンパス(深谷市上柴町西)で行われた。

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 深谷市の特産品である「深谷ねぎ」を使い、子どもたちの健康的な食生活を支援するとともに、地域の魅力を全国に発信することを目的に、深谷市、東都大、MYPLATEが連携する産学官プロジェクトの一環。管理栄養士を目指す学生らが担当者とやり取りしながらレシピを提案し、食材の栄養価のバランス、調味料の微調整などを企業が行い商品化を目指す。

 当日は、深谷ねぎを丸ごと1本使った「鶏の唐揚げ甘香ばし深谷ねぎソース」をメインのおかずに、「枝豆コーンごはん」「ブロッコリーとマカロニのチーズグラタン風」「小松菜とささみのカレーソテー」「彩り野菜とあさりのごまあえ」をワンプレートにした冷凍弁当を用意。調理実習室内の電子レンジで温めてから提供した。

 子ども連れや夫婦、市内の飲食店やスーパーの経営者など事前告知で集まった16人の参加者は、当開発までの道のりを聞きながら食べ、「おいしかった」「普段見るお子さまランチとは全然違う」と話していた。「これだけ健康とか栄養価に配慮されていて、しかも子どもに食べやすいという、いろんな配慮がある中で、これだけの完成度の冷凍食品というのは少ない、と正直驚いた」と地元スーパーの経営者は評価し、子連れで参加した母親は「普段のお子さまランチは唐揚げとハンバーグが多くて罪悪感を持ちながら食べさせることが多いが、これは見た目でひかれる唐揚げも入っていて、味もおいしいし、子どもも満足そう」とほほ笑む。

 開発に携わった学生は「試作品を食べた時は固くなってしまって食感がいまいちだったが、商品になってすごくおいしくなった」「子どもたちが野菜を食べやすいようにというのをしっかり考えた。実際に食べてみると、もっと食べやすくなっていて素晴らしいなと思った」と話す。

 MYPLATEの佐藤香奈恵さんは「学生のアイデアレシピは斬新で新鮮。思いもつかないような調味料や組み合わせの提案があり、一つの弁当にまとめるのは難しい部分もあったが、それぞれの良いところを取り入れた」と話す。

 同市産業振興部産業ブランド推進室室長補佐の宮島伸行さんは「今、子ども食堂の取り組みは全国に広がっている。子ども食堂は夕食を、学校給食は昼食を提供しているが、朝食を食べていない子どもたちがいることが分かり、子ども食堂に簡単に食べられる物を置いて、そこで朝ごはんを食べたり、持って帰ったりできるようにしようという考えから、このプロジェクトが始まった」と話す。「子ども食堂だけでなく、外食先で子どもが食べられるメニューが少なくて困っている保護者は多いと思う。飲食店やスーパーなど地域の店に置いてもらえたら。おいしい食事を通じて、子どもも大人も含めて健康で笑顔で生き生きと生きられる社会にしていきたい」とも。

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