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熊谷出身のボクシング選手・木村翔さんが市長訪問 4月に地元で引退興行

小林哲也熊谷市長を訪問した木村翔さん。「アマチュアボクシングの大会をぜひ熊谷で。ボクシングも熊谷も盛り上げたい」と話す

小林哲也熊谷市長を訪問した木村翔さん。「アマチュアボクシングの大会をぜひ熊谷で。ボクシングも熊谷も盛り上げたい」と話す

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 熊谷市出身でWBOフライ級元王者・木村翔選手が2月19日、小林哲也熊谷市長を訪問し、4月27日に「彩の国くまがやドーム」(熊谷市上川上)で引退興行を開くことを報告した。

4月27日、彩の国くまがやドームで行う引退興行の案内ポスター

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 木村さんは、中学時代から「熊谷コサカボクシングジム」(熊谷市佐谷田)に通い、ボクシング部のある高校へ進学、インターハイにも出場した。2013(平成25)年に日本プロボクシングライセンスを取得。24歳でプロデビューを果たすと、2016(平成28)年にはWBOアジアパシフィックフライ級チャンピオンに輝いた。木村選手の名を世界にとどろかせたのは、翌年、上海行われた中国のスター選手、鄒市明(ゾウ・シミン)とのWBO世界フライ級タイトルマッチ。当時WBOフライ級王者で、北京ロンドン五輪金メダリストとの対戦は「完全アウェー」だったが、木村選手は臆することなく果敢に攻め続け、11ラウンドTKOで勝利し世界王者となった。世界チャンピオンになった後も、2度の防衛に成功したが、3度目は判定負けで防衛ならず。現役を続行し、2023年1月の試合を最後に戦線を離れていた。

 最後の試合について木村選手は「試合は引き分け。もう世界はないなと思った」と振り返る。その日を境に練習を止めシフトチェンジしたという。「24歳でデビュー、30歳までに世界チャンピオン、34歳で引退というプランを立てていたので、おおむねプランどおり。真面目な性格ではないが、ボクシングだけはこの12年、人生の一番に考えてやってこられた。結果が全て。しっかり練習して調整して100パーセント出しての結果だった」と話す。

 ラストファイトは4月27日、「彩の国くまがやドーム」(熊谷市上川上)での引退興行。元世界3階級制覇王者の八重樫東さんとのエキシビションマッチと引退セレモニーを行う。木村さんは「最後は八重さんと気持ちよく殴り合いたい」と話す。当日は県北地域のジムに所属する選手の試合も行う予定。

 木村さんは「引退興行には、ボクシングを見たことがない人、小学生、中学生、子どもも大人も、多くの人に見に来てもらいたい。(ボクシングを)見たことがない人が多いと思うので、触れる機会になれば」と来場を呼びかける。

 木村さんは昨年4月、熊谷市内にフィットネスジム「B Make(ビーメイク)」(熊谷市弥生)を開設。ボクシングとキックボクシングを指導し、会員は現在170人いるという。「ボクシングに救われた人生なので、恩返ししたい。熊谷から世界チャンピオンが誕生する日がまた来ることを目指す」と意気込む。

 13時開場、14時ゴング。チケットは、自由席=5,000円、A席=1万円、S席=1万5,000円、VIP席=5万円。販売は、「B Make」(TEL 048-578-4466)ほかで行う。

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