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ファミリーミュージカルコンサート「Voice to Voice(ボイス・トゥ・ボイス) 声の架け橋~未来へのハーモニー~」が3月2日、行田市産業文化会館(行田市本丸)で行われる。
ファミリーミュージカルコンサート「Voice to Voice」の案内チラシ(表)
行田市制施行75周年を記念して行う同コンサート。かつて「行田少年少女合唱団」で活躍し、出演したミュージカルがきっかけで音楽の道に進んだという行田市在住のソプラノ歌手・諏訪桃子さんが、「多世代の交流で、心の通うつながりをもってほしい」とコンサートを企画。市民公募で集まった高校生からシニアまでのメンバー27人と年少~中学生の子ども33人の計60人で「行田市75thFMC合唱団」を結成し、昨年11月から10回にわたり稽古してきた。
ボイストレーナーとしても活動する諏訪さんは「自分が歌って楽しいという思いから誰かのために歌うという使命に変わっていた。自分自身が子どものころにチャンスを与えてもらい、大きなステージで歌ったり、プロの方のパフォーマンスを味わったりした貴重な経験を、今度は次世代に届けたい」と目を輝かせる。
コンサートは2部制。1部は行田音楽家協会によるクラシック音楽で、ベートーベンの「運命」「エリーゼのために」「メヌエット」など有名曲のメドレーを声楽や器楽で演奏するほか、「行田市歌」「蓮(はす)の故郷」の楽器演奏など。高校生~シニアの合唱団メンバーと行田音楽家協会による「仮面のミュージカルメドレー」を演奏する。
2部は、子どもの合唱団とミュージカル俳優の大塚庸介さんが「猫のミュージカルソング」を届ける。出演は、クラシック、ミュージカル、ポップスの世界で活躍するプロの演奏家7人も加わる。終盤には「行田市75thFMC合唱団」、行田音楽家協会、ボーカルユニット「Lien Music Friends」のメンバー全員で、行田市の共生をテーマにした記念ご当地オリジナルソング「Life with you~手を繋(つな)いで~」を初披露する。
小学校に配布されたチラシを見て合唱団に加わったという小学6年の吉野菜南さん(吉はつちよしが正式表記)は「将来の夢が歌手で参加した。いつも世話になっている方に来てほしい。オリジナルソングの『手を繋いで歩いていこうよ』という歌詞を強く歌いたい」と意気込む。諏訪さんは「さまざまな世代が一緒に何かをやり遂げる機会はなかなかなく、素晴らしいこと。音楽を通して一つものを作り上げることで喜びや助け合いを感じることができる」「ミュージカル、クラッシック、舞台などが好きな人、明るい気持ちになりたい人、夢の世界を見たい人などに音楽を体験する機会を届けたい。心が元気になってもらえたら」と来場を呼びかける。
開演は、1部=13時30分、2部=14時30分。前売り券は、一般=3,000円、中学生以下=1,000円、応援チケット(指定席)=1万円で、特典に新曲「Life with you~手を繋いで~」のサイン入りCD-Rを用意する。電話(TEL 048-554-5000)などで受け付ける。当日券(一般=4,000円、中学生以下=2,000円)も用意する。