
「第21回ぎょうだ蔵めぐりまちあるき」が4月19日・20日、秩父線行田市駅周辺で開催される。主催はNPO法人ぎょうだ足袋蔵ネットワーク。
行田市に点在する蔵と近代化遺産の建物合わせて21カ所を巡るスタンプラリーイベントで、蔵の再開発や町の魅力に関心を持ってもらおうと毎年開催している。参加者は「足袋蔵まちづくりミュージアム」(行田市行田)で参加券付きマップを受け取り、スタンプを集めながら町歩きを楽しむ。
今回のテーマは「蔵で世界をたびする」。蔵や建物でさまざまな催しを用意する。同NPO代表理事の宮本伸子さんは「行田に住む外国人に蔵の魅力を伝えて、参加者に各国の文化に触れてもらえる機会になれば」と話す。
足袋被服工場だった「牧禎舎(まきていしゃ)」では、トルコランプやアフリカンスリッパ、インドカレー、ケバブ、埼玉県の郷土料理「呉汁(ごじる)」などを販売。マレーシア、ネパール、バングラデシュ、ウクライナ、フィリピンなどの各国から行田へ移住して店を開いたり、制作活動をしたりしている人たちによる15店が出店する。
石蔵の「新町(あらまち)ホットステーション」には、1970(昭和45)年ごろから現在までのフランスのポスター約50枚を展示。元足袋原料商店の「保泉蔵」では、ものつくり大学の留学生が作品を展示する。足袋蔵の「牧野本店」と「小川源右衛門蔵」では新たに蔵を活用するためのプレゼンテーションを、「足袋蔵ギャラリー門」では彫刻家・柳川貴史さんの作品展示を行う。足袋蔵原料倉庫だった「行田窯」では写真家・川口多喜子さんの個展「世界を旅する鳥」とインスタレーションを行う。「足袋蔵まちづくりミュージアム」では和太鼓と洋楽器の演奏がある。
20日は、市民活動団体「CWGC(コネクトザワールド・ギョーダシティ)」が、外国人を対象にした「蔵めぐりガイドツアー」や交流企画を予定する。
そば店「忠次郎蔵」でそばやゼリーフライ、元足袋工場の「足袋とくらしの博物館」では足袋の製造実演と販売を行う。「イサミスクール工場」では、市内3団体が「足袋屋横丁」を開いて足袋を販売する。
スタンプラリーでは、20個以上のスタンプを獲得した人に、オリジナル絵はがき、「足袋とくらしの博物館」入場券、「ボンネットバス乗車券」を進呈する。
同NPO理事の朽木宏さんは「近代化遺産の活用を促進したい。行田に関心がある人、和や足袋について知りたい人に来てほしい」と話す。
開催時間10時~16時(20日は15時まで)。参加費は200円(小学生以下は100円)。