
ジャパンラグビーリーグワン ディビジョン1 第18節が5月10日、熊谷ラグビー場(熊谷市上川上)で行われ、埼玉パナソニックワイルドナイツが60-17で東京サントリーサンゴリアスに勝利した。入場者数は9553人。
POM(プレイヤーオブザマッチ)に輝いたリアム・ミッチェル選手
ワイルドナイツのホストスタジアム・熊谷ラグビー場で行われた今季リーグ最終戦。前日から降り続いた雨は試合前に上がったがピッチの状態は戻らず、試合序盤から水を含んだグラウンドで足を取られる選手の姿があった。ワイルドナイツは開始4分、ダミアン・デアレンデ選手のトライで先制すると、長田智希選手とリアム・ミッチェル選手が連続トライ、相手に1トライを許すもルード・デヤハー選手がトライし29-10で前半を折り返す。後半もワイルドナイツが優位を保ち、ミッチェル選手、大西樹選手、坂手淳史選手、山沢京平選手がトライを決め今季最多得点、8トライを奪って60-17で快勝した。
試合後、ロビー・ディーンズ監督は「(9日の)練習試合とこの試合の2試合、どちらも満足のいく結果だった。シーズン中盤はチャレンジングな試合もあったが、これまでのチャレンジが良い経験となり、どのようなプレーをするかが明確になった。リーグのレベルアップに伴い、より多くの選手がその環境を経験できたことが今後のチームにとっても大きな財産になる」と振り返った。レギュラーシーズンを2位で終えたことについては、順位に執着していないとした上で「プレーオフに進むことで、自分たちは再びスタートラインに立っただけ。ここからまた勝ち取っていかなければいけない。戦う相手は計画を立ててくるが、自分たちができることを認知し発揮できれば自分たちの自信につながる」と話していた。
キャプテンを務めた山沢京平選手は「昨日の練習試合から今日のゲームまで、チームとしていい状態で最終戦を終えられた。喜びをファンの皆さんと分かち合えた。ここからプレーオフに向けてまた一段とチーム一丸となって進みたい」と意気込む。
試合終了後に行われたホスト最終セレモニーで、ロビー監督と坂手選手は集まったファンに感謝を伝え、プレーオフへ向けた応援を呼びかけた。「皆さんと一緒にチャレンジしたい。ついてきてください」とのメッセージに場内は拍手に包まれ、グラウンドでワイルドナイツブルーを思わせる青、白、黄色のジェットスモークが勢いよく打ち上がった。
今季も開幕戦からリーグ上位を駆け抜け、4年連続でプレーオフ進出を決めたワイルドナイツ。5月25日からのプレーオフトーナメントでは2年ぶりのリーグワン優勝に挑む。