
八木橋百貨店で7月2日、「群馬県から誕生したファッション展」が始まった。
SUBARUなど自動車内外装を手がける部品製造メーカーが母体のアウトドアブランド。「SG BASE」
太田・桐生・伊勢崎の3市から誕生した「伝統技術と現代の感性を融合させた」ファッションブランドを集めた同展。八木橋とマウンテンディアー(群馬県太田市)が共同で企画した。
企画担当者の飯島健史さんは「熊谷も暑いが、群馬も暑い街として知られている。太田・桐生・伊勢崎の3市から集まったファッションブランドを通じ、地域の皆さんに新しい発見をしてもらいたい」と話す。
出展は、太田市から「to touch」「playground」「SG BASE」、伊勢崎市から「Ay」、桐生市から「000」「Season off」「SILKKI」の合計7ブランド。
ニットブランド「OAT KNIT」て知られる「to touch」は、「年齢に関係なく日常をすてきに楽しむ女性」向けの着心地と肌触りにこだわった商品を展開。今回は、ビンテージスラブ、Tシャツ、長袖ワンピース、パンツなどの定番商品、サマーニットなどをそろえる。「SG BASE」は、自動車内装や建設機械シートの製造工程で廃棄される端材を再利用したアウトドアブランド。主にSUBARU車などを手がける縫製職人が製作した。持ち手はシートベルトの端材を持つ企業とコラボしている。「playground」は3人のガラス作家によるジュエリーブランドで、ガラスを溶かして削り糸でつないで一つひとつ手仕上げする独特の製法が特徴。「Ay」は着物「伊勢崎銘仙」をアップサイクルした衣料品を販売するカルチャーブランドで、「文化を織りなおす」をコンセプトに新しい価値を提案している。
1877(明治10)年創業という、刺しゅう加工会社「笠盛」が手がける「000(トリプル・オゥ)」の金属のように見えて、全て糸で出来ているアクセサリーは、軽量で色落ちしにくく洗濯もできる。ナガマサの「Season off」は、桐生の縫製工場が桐生織物の特色を出したオリジナル商品。
シルク100%のライフスタイルブランドとして注目されている「SILKKI」は、機能性を重視した夏アイテムを中心に用意。内側にシルク、外側は麻やリサイクルコットンの織物素材を使うなど、肌に張り付かず汗を逃がすという「呼吸する繊維」のシルクの特性を生かした商品を並べる。
出展者の一人は「熊谷は地元に近い親しみのある場所。暑い街同士、夏を快適に過ごす知恵を共有したい」と話す。飯嶋さんは「都内や群馬県内でしか手に入らないブランドを、熊谷で直接体験してほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~18時30分(最終日は17時まで)。7月7日まで。