
「熊谷発・暑さに負けない!カラダげんきプロジェクト」が7月13日、ショッピングセンター ニットーモール(熊谷市銀座)1階イベント広場で開催された。
それぞれの健康対策の取り組みを発表。8月16日に開く『水かけ祭り』を紹介した「アツいまち」の中島代表理事(左)
「日本一暑いまち」として知られる熊谷市を拠点に、夏を健康に過ごすための対策を提案・実施していくことを目的とするプロジェクト。新たに「免疫ケア」に注力して長期化する夏に備えた体づくりの啓発を進める。
イベントは2部構成で行われ、第1部は「立川パークスクリニック」の久住英二院長が、免疫の仕組みや夏の体調管理のこつを解説した。第2部では、熊谷市市民部長の松田有子さんが、これまでの猛暑対策と、市と県が共同で進めるアプリを使った健康管理の取り組みを紹介。「AZ熊谷」の加島楓さんは、館内で行うウオーキングや子ども向け運動体験など4つのイベントを発表。「ニットーモール」の石山智大さんは、店舗正面入り口に設置した涼しい場所を提供する噴水広場の紹介、「アツいまち」の中島雄平さんは、来月に中心市街地を流れる星川で開く、遊びながら暑さ対策を学ぶ「水かけ祭り」や植物を育て収穫する「グリーンカーテン」など、それぞれの取り組みを紹介した。中島さんは「街中と市内の商業施設『AZ熊谷』、『ニットーモール』、『八木橋百貨店』と連動した企画。暑さ対策を行う上で、地域として盛り上がり、経済も盛り上げることが大切」と協力を呼びかける。
ゲスト登壇した野中厚文部科学副大臣は「暑さを楽しみ、うまく利用して街を発展させていく取り組みを聞き、暑さで有名な熊谷は備えもしっかりしていると感じた。毎年、小・中・高校生の熱中症は3000人になる。文部科学省は学校に熱中症を予防するための取り組みを発出している。教師たちも子どもたちを暑さから守るために努めているが、子どもたちにも備えを教育していければ」と話す。
同日、会場では「うちわ絵付け体験」が開かれ、50人の親子が参加。子どもたちは間伐材を利用した木のうちわに思い思いの絵を描き、親たちは健康対策の話に耳を傾けた。中島さんは「夏の健康対策をキーワードに、自治体、企業、国が連携して三位一体で取り組み、継続していきたい」と意気込む。