
行田市で現在、田んぼアートが見頃を迎えている。
炭治郎の顔の痣は赤色(べにあそび)、髪には黒色(ムラサキ905)の稲
2015(平成27)年に「最大の田んぼアート」としてギネス世界記録に認定された行田市の田んぼアート。毎年「古代蓮(はす)の里」(行田市小針)東側水田をキャンバスに使い、色彩の異なる4種類の稲を植え付けることで、文字や図柄などを表現している。
今年はアニメ「鬼滅の刃」がテーマ。水面には、刀を構える主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の姿がくっきりと浮かび上がっている。図面担当者が「今年は特に、字画の多い文字部分の稲の表現が難しい」と苦慮していた竈門炭治郎の名前とタイトルロゴ、作品名、「GYODA(行田)」の文字もはっきりと鮮やかに見えている。
水田に隣接する古代蓮の里展望タワー「行田タワー」では、地上50メートルの高さから田んぼアート全体を眺めることができる。展望室で記念撮影をしていた女性は「地元に住んでいるが、田んぼアートを見に来たのは初めて。鬼滅が好きなので、今年は上から見てみようと思った。想像以上で驚いている」と話す。ドイツから帰省中という親子の母親は「ドイツでもアニメ鬼滅の刃は人気がある。田んぼアートは2年前にも見たが、年々レベルが上がっていると思う」と話す。
行田市農政課によると、見頃はしばらく続き、秋に稲穂が実って次第に黄金色に輝くまで色の変化が楽しめるという。
「行田タワー」のある古代蓮会館の開館時間は8月上旬まで=7時~16時30分(受け付けは16時まで)。7月19日、20日、21日、26日、27日=6時~18時30分(受け付けは18時まで)。入館料は、高校生以上=400円、小・中学生=200円。