
自動車安全運転センター埼玉県事務所(鴻巣市鴻巣)が現在、「ご当地版SDカード~行田市編~」を交付している。
SDカードの交付対象は、自動車安全運転センターが発行する「無事故・無違反証明書」または「運転記録証明書」を申請した人のうち、証明日からさかのぼって1年以上、事故や違反の記録がない優良運転者。カードにはガソリンスタンドや飲食店、レジャー施設などで使える割引やポイントアップなどの特典が付帯する。
昨年は、全国初のご当地カード「渋沢栄一 新一万円札発行記念」に1万7千枚の個人申請があった。7月1日から交付している行田市版には、歴史小説や映画の舞台になった「忍城」をはじめ、映画に登場した古代蓮会館の「行田タワー」、埼玉県名発祥の地をアピールする行田市の市章とシンボルロゴをデザインしている。
埼玉県事務所によると、2024年度に全国で発行されたSDカードは約470万枚に上り、そのうち埼玉県内での発行枚数は約22万6000枚だった。県内の運転免許保有者数から見ると近年の普及率は約5パーセント。同事務所では、新カードの交付開始をきっかけに、さらに多くのドライバーに申請してもらい、交通事故防止につなげていきたい考え。新カードには、県外からの申し込みも寄せられるなど、幸先の良いスタートを切っているという。
交付申請は同事務所窓口(鴻巣市)のほか、県内の警察署や交番に設置されている専用の申込用紙、専用のスマートフォンアプリなどで受け付ける。交付手数料は670円(10月1日以降は800円)。12月31日まで。