熊谷市の障がい者生活介護事業所ゆめたまご(熊谷市瀬南、TEL 048-522-7210)は3月25日・26日、アート作品を販売する「ゆめたまフェス」を開催する。
知的障がい者の親である吉田政則さんが、近隣の小規模作業所の授産活動が内職作業ばかりである中、より一人一人の個性を生かした仕事はできないかと2001年に活動を開始し、アート・創作活動を中心とした作業所としてNPO法人から埼玉県心身障害者地域デイケア施設、さらに生活介護事業所へと移行した同施設。裂き織り、草木染め、木工、刺繍、ペーパークラフトなど、さまざまな創作活動の機会を提供しながら、個展や販売を行うなど作品の発表を通じて利用者の社会参加を促進している。
「ゆめたまフェス」は普段イベント会場などで行っている販売を、施設を開放して年に一度開催する2日間限定ショップ。
販売する作品は、いらない布や古着を糸状に細く裂いて織る織物「裂き織り」で作られたバッグやテーブルウエアをはじめ、作家たちが独自の感性でデザインしたマスコットやTシャツ、一枚一枚手描きで制作する「アートなショッピングバッグ」、刺しゅう、アクセサリー、陶器など。施設利用者が自分のできること、やりたいことを生かして制作した「かわいいもの」を販売する。当日は作家による卓上織り機を使った裂き織りの実演のほか、ワークショップも予定。
生活支援員の中島恵さんは「メンバーはお客様との触れ合いをとても楽しみにしている。お店番も作家自らが行い、ワークショップでは先生になって教える予定。障がいを持つ作家たちが生き生きと活動している様子をぜひ見に来てほしい」と話す。「作家自らがモデルになって自分で織った裂き織りの服をご紹介するファッションショーも目玉」とも。
開催時間は10時~15時30分。