熊谷市本石に4月1日、スペシャルティコーヒー専門店「アキモトコーヒーロースターズ」がオープンする。
5年ほど前にスペシャルティーコーヒーと焙煎の関係に興味を持ったという、矢野浩一さん、恵美さん夫妻が店主を務める同店。産地や豆の個性を味わってもらおうと、コーヒー豆は自家焙煎するほか、オーガニックフードも提供する。席数は10席、テークアウトもできる。
店名は恵美さんの実家の「秋元商店」(鶏肉専門店)から名付けた。店のロゴにはニワトリの絵を採用する。熊谷市出身の恵美さんは「地元に親しい友人も多く大きなファミリーのよう。みんなが笑顔になれる場所を作りたい」とほほ笑む。
コーヒーは、「マイクロロースター(焙煎士)」として浩一さんが焙煎を手掛ける。それぞれの豆の個性や状態に合わせて毎朝、焙煎した物をその日のうちに提供するのが特徴という。
浩一さんは「焙煎したて、挽きたてのおいしさを知ってもらいたい。大手メーカーには仕入れ量が見合わないような生産量の少ない貴重な小規模農園の豆も仕入れている」と話す。
コーヒー豆は常時8種類を取りそろえ、客の好みに合わせて焙煎具合を調節することもあるという。矢野さんは「対面で話しながら好みを聞き、豆の特性や個性を伝えたい。毎日のコーヒーをおいしくするお手伝いをしたい」と笑顔を見せる。
メニューは、コーノ式点滴ドリップで一杯ずつ入れる「ハンドドリップ」(350円)、「ラテ」(400円)、「アイスコーヒー」(300円)のほか、グルテンフリーのケーキ、地元産無農薬の小麦粉や米粉を使ったスイーツも用意する。
カフェメニューは恵美さんが担当する。「地元には素晴らしい自然環境がある、無農薬の地粉(じごな)や注目のオーガニック食材、昔ながらの野菜の味を提供していきたい。今後は、コーヒーに合う軽食として地粉のフォカッチャ、季節に合わせた薬膳スープのランチなども販売する予定」と話す。
営業時間は8時~19時。第1・2日曜、月曜定休。