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エリア特集2017-07-19

関東一の祇園「熊谷うちわ祭」開催迫る 12地区のおはやし練習も佳境迎える

 関東一の祇園といわれる「熊谷うちわ祭」の開催を目前に控え、市内12ある地区のおはやし練習も佳境を迎え暑さを増している。
 夏の風物詩、「八坂神社大祭 熊谷うちわ祭」は7月20日から3日間、山車7台、屋台5台がにぎやかな熊谷囃子を鳴らしながら市街地を練り歩く巡行を中心に行うもの。
 毎年7月に入ると各地区で準備が本格化し、地域住民らはおはやし練習の音を聞くと祭りが迫ってきたことが感じられるという。小学生から高校生まで各地区により規定は異なるが、おはやし会に所属する子どもたちが近くの神社や公民館で夕方から練習を行い、基本的な楽器の扱い方をはじめ地区ならではの奏法を口伝(くでん)で教わる。
 筑波区囃子保存会の大谷宏徳さんは「口伝というと難しそうに聞こえるが、小さい頃からおはやしを聞いていてすぐにたたける子もいれば、そうでない子もいる。集まって一緒に練習することで、たたき方・体の使い方・声の出し方を『見よう見まね』で覚えるということ」と話す。「おはやしの練習には親やその上の世代も見に来る。異年齢の交流であいさつの仕方や礼儀を身につけたり、祭りや地域の歴史を学ぶことができたりする」とも。
 筑波区おはやし会会長(高3男子)は「熊谷囃子は市外から伝わってきたもの。自分の父や兄も祭りに関わり小さい頃から祭りに親しんできた。小5で始めたころは難しく感じたが演奏できるようになると達成感が味わえた。筑波区は祭り開催中にその時、その場所でしか演奏しない演目もあり、特別な曲の選抜メンバーに選ばれたりすることも励みになっている」と話す。「当日は思い切り演奏したい。熊谷一の祭男(まつりおとこ)になれれば」とも。
 第壱本町区のおはやし会会長(高3男子)は「父と祖父も祭りに携わっており、両親からは自分が生まれ熊谷に来た日は祭り当日だったと何度も聞いたほど、物心付いた頃からおはやしの音を身近に感じている。特徴は大太鼓・三太鼓・鐘ともに高音で演奏されることと、まっすぐに振り下ろす太鼓のたたき方。唯一女子禁制の地区なので少数精鋭で一丸となって練習している」と話す。「今年は自分にとっておはやし会最後の年、いい演奏で悔いないよう燃え尽きたい」とも。
 第弐本町区のおはやし会会長(高3男子)は「江戸時代から継承する一番幅の狭い山車から体ごと飛び出しす迫力が特徴。父の影響もあり幼い頃からお祭りが生活に結びついていた。第弐本町区にはリズムの速い演目もあり、祭り特有の高揚感が味わえる。おはやしは太鼓・笛・鐘、全ての楽器に全力でぶつかっていけるところがいい」と話す。「今年新調した鐘の音色に注目してほしい」とも。
 入会できる年齢(小6)を心待ちにしていたという銀座区の中3女子は「笛の音色が特徴的。地名の由来となった熊谷直実(くまがいなおざね)が登場する直実節をはじめとする名歌と太鼓のリズムとが調和する銀座区のおはやしを演奏できることがうれしい」と話す。「今年は中学最後の年、練習の成果を発揮して思い切り楽しみたい」とも。
 彌生町区の中1男子は「笛・太鼓・鐘とそれぞれ調和のとれたおはやしが特徴。小さい町だがおはやしに対する熱意がある。父親や祖父も祭りに携わっており、家族で集まると自然と祭りの話が出た。両親によれば小さいころからおはやしのリズムをたたいていたらしく、小4になるのを待って入会した。彌生町のおはやしは明るく音の高低差があるのが面白い」と話す。「今年は新メンバーも多いが、みんなで一緒に楽しんでできれば」とも。
 小5まで入会を我慢していたという荒川区の高3女子は「小さい頃から憧れていた祭りばやしで自分が演奏できることがうれしい。初めは練習も恥ずかしかったが次第に慣れた。荒川区のおはやしはゆっくりしたおはやしに合わせて、大きく体を使う迫力のある動きが特徴。太鼓3人の動きをそろえることに注力を注いでいる」と話す。「練習の成果を祭り本番で出したい」とも。
 友達と一緒に始めたという伊勢町区の中3女子は「昨年まで屋台だったが山車になったので皆に見てほしい。山車の前に並ぶ『広告万灯』や太鼓は遠くまで抜けるような高い音が伊勢町の特徴。熊谷の文化と伝統を感じられるうちわ祭におはやしで出られるのがうれしい」と話す。「学年ごとに演奏できる楽器が増え達成感もある、おはやし会全体の活躍を見てもらえれば」とも。
 鎌倉区の高3女子は「二十丁掛と呼ばれる太鼓の締め方により高めの音が鳴り、動きを大きく悠々と演奏するのが特徴。鎌倉区は宮本(みやもと、八坂神社のお膝元)という特別な地区、ここで演奏したくて入会した。小4で入った当初は覚えにくかったおはやしだが、笛のメロディーを口ずさむことで次第に覚えた。鎌倉区の笛の音は他に比べてゆっくりしているので違いを聞いてほしい」と話す。「高3でおはやし会(子ども)の中で一番上の立場になった。安全で楽しく、みんなが『来年もやりたい』と思えるような3日間にしたい」とも。
 小4から入会したという仲町区の高3女子3人組は「小さい頃からおはやしを聞いていたので入会は自然の流れ。山車の上で見る景色は気持ち良くて言葉にならない。周囲から見られているという緊張感に加え、この仲町区で演奏できるという優越感がある」と話す。「メンバーは町内外から本当に祭りが好きな人を積極的に受け入れている」とも。
 親子三代で祭に携わる櫻町区の小6男子は「家族みんなが祭りに関わっていて、おはやしは自然と覚えていた。ツケと呼ばれる太鼓から鐘と練習を重ね、今年初めて大太鼓を演奏させてもらえるのでうれしい、皆に見てほしい」と話す。「太鼓をたたきながら『どっこい』『ヨオ』と合いの手を入れる部分、皆で動きを合わせる所がいい」とも。
 父親の影響で友人と一緒に始めたという本石(ほんごく)区の中3男子は「初日のJR熊谷駅前で行われる全町勢ぞろいのたたきあいがダイナミックでいいし、2日目の巡行祭もそれぞれ良さがある。本石区は大太鼓の重い音や鐘の音がずっしりしているところがいい。ゆっくり大きな動きと華麗な撥(ばち)さばきを目指したい」と話す。「屋台巡行80周年となる節目の年、自分にとっても中学最後の年なので思い切り楽しみたい」とも。
 石原区の小6男女9人は「友達と一緒に始めた。おはやしは元気があって格好(かっこ)いい、盛り上がるから楽しい。他の地区は7つ穴が開いているのに比べて石原区の笛は6つ穴、音色が違うので聞いてほしい。お祭りは熊谷中が熱くなれると思うので皆が集まって盛り上がれたら」と話す。「いつも『声を大きく』と言われるので元気よく、演奏がバラバラにならないよう心を一つにして頑張りたい」とも。
 開催期間は7月20日~22日。日程と見所は公式ホームページで確認できる。

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